米ファースト・リパブリック銀が経営破綻:預金14兆円が流出

米連邦預金保険公社(FDIC)は、米地銀のファースト・リパブリック銀行(カリフォルニア)が経営破綻したと発表しました。ファースト・リパブリック銀の資産規模は全米14位でした。2008年のリーマン・ショック以降で最大で、史上2番目の規模の米銀破綻になるそうです。

ファースト・リパブリック銀行HPより

米銀最大手JPモルガンチェースが資産を引き受けるので、金融不安に繋がるリスクは低いようです。

株価は大きく下がって、保護されない大口の貯金の引き出しが続いていました。

一カ月以上前から預金の流出が懸念されており、格付けを投資不適格であるジャンク級に下げられていました。

FRBの利上げの影響が出てきています。

インフレ退治のための利上げによって、銀行が保有する債券の含み損が大きくなることを市場は織り込み始めたようです。

SVBでも見られましたが、デジタル時代の貯金流出は対応がとても難しいようです。

預金者も投資家も疑心暗鬼になってしまいますね。