ハンガリーの少子化対策は国が傾くくらい力を入れているのに思ったように成果を上げていないことが話題になっています。
このような「異次元の少子化対策」が功を奏したのか、日本以下だった出生率が一瞬V字回復し2020年には1.56まで上昇しましたが、それ以降思ったような改善は見られていないようです。
しかも、この「異次元の少子化対策」は深刻な副作用を伴いました。
少子化対策に伴う出費は膨らみ続けるため、効果が不透明な少子化対策のツケを将来世代に押し付けていいのかといいった大問題が立ち現れました。
- 住宅価格は5年で2倍に跳ね上がって住宅ローン金利も上昇している。
- すでに結婚している女性を優遇するのでそれ以外の人との不公平感がある。
- 貧困層はもともと排除されている。
- 財政的に問題があり結局は将来世代へのツケとなる。
■
これだけ異次元な少子化対策でもハンガリーは長期的には少子化に歯止めがかかっていません。
少子化対策・子育て政策にハンガリーを出す人が多すぎる。
ハンガリーは長期的には少子化にまったく歯止めがかかっておらず、人口も絶賛減少中の大失敗国家って事は知っておくべきです。 pic.twitter.com/O7tgPMTvS8— 魏徴X (@GICHOGI) November 26, 2023
正確には、周囲の対策をやらなかった国と差はなく、これだけやっても何も出生率に影響が見られなかったということのようです。
これは何度でも言うけど、ハンガリーの例は「これだけやっても1.49までしか回復しなかった」ではなくて「これだけやっても何も出生率に影響が見られなかった(周辺国と有意差が無かった)」だからね。 https://t.co/I7mBbrn0TI pic.twitter.com/RPyYUuimYQ
— tosh@父6y (@toshtosh_1987) November 26, 2023
しかも、オルバン政権の方針は先進国には触れない闇があるようです。
ハンガリーの少子化対策が成功してるのは、育児支援に加えてオルバーン政権が「自由は駄目だ!我が国は伝統的な家族観を大事にする!ジェンダー教育(pink education)は少子化の原因になる!というか大卒女性自体が国家を衰退させる!」とやってるせいなんだけど、そこには皆触れない闇があるんだよな https://t.co/3ZMuUjIWA3
— rei@サブアカウント (@Shanice79540635) November 26, 2023
これだけ問題含みのハンガリーの政策を絶賛する人もいます。
もっと思い切った「政策転換」をすればいいのにと思う。かつてのフランスや最近のハンガリーなどは「政策の大転換」を図って、少子化に歯止めをかけている。本当は総理が決断をすれば、日本でも実現できること。あまりに『遅くて』『セコくて』情けなくなってくる・・・ https://t.co/NvojX4Lg8C
— 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) November 22, 2023
われわれは出生率が上向けば国が滅んでもいいと思っているのでしょうか。