年末に訪れたメルカリトラブルは、全額をメルカリが補填することで幕を閉じました。そのうえで、本稿を考察します。なお、以下の記事も参照ください。
メルカリとヤフオクの比較
メルカリは、2023年1月にはじめました。それなりの数の取引をしてきましたが、クレイマー気質な人が多く注意が必要です。取引はかなり慎重に進めましたが、それでも2件のトラブルに巻き込まれました。どちらも、10万円以上の高額取引ですが、無事にクロージングできたので運がよかったように思います。
同じフリマ大手のヤフオクの対応と比較しましょう。
こちらはブログに掲載した記事になりますがアメトピにも転載され話題になりました。
【続報】オークションやフリマは危険!またスゴイのをつかまされてしまったwwでどうなったの?
悪意のある出品者、悪意のある購入者と取引をすると、難しい状況に陥る可能性が高いことです。ヤフオクでは購入した商品をヤフーが指定する業者に送付し、検品をおこないます。そのうえで補填額が決められます。私の場合は、出品者の悪質性が認められて全額が補填されました。
メルカリの対応と比較します。今回のように販売額(一部~全額)を保証するケースがあります。基本的にメルカリは検品をしませんので、購入者は無償で商品が手にすることができます。購入者は意図的に傷を付けた画像を用意して、「届いた商品に傷がある」と言い張れば(ゴネ続ければ)商品を搾取できる可能性が高いということです。
購入者は私が出品したブルガリの時計の代金を支払うことなく、返品もせずに手にしたということになるのでしょうか。この点については、多くの読者から連絡をいただきました。被害にあっている人が多いことの裏返しでしょう。
全額補填されたので被害届の提出は控えますが、消費者庁には事故の経緯をふくめてすべて通報する予定です。取引数の多さゆえに対応できないという理由もわからなくありません。しかし、まかり通ってしまうのは大きな問題だと考えています。
被害に巻き込まれない方法
メルカリは購入者ファーストだと聞きます。しかし、最初のトラブルでは事実を捏造されています。取引終了をしていないにも関わらず、終了したことにされて強制終了させられそうになっているからです。
この時には、消費者庁に連絡をいれました。緊急性が高いことを説明したところ、居住地に近い国民生活センターへの連絡を指示されます。センターに連絡して、事情を説明すると、運がいいことに担当官が速やかにメルカリに連絡をいれてくれました。
約1時間後、担当官から折り返しの電話があります。なんと、メルカリが「取引終了を撤回」したのです。担当官によればメルカリの担当者が、「間違った内容を送ってしまった」とのことでした。
メルカリの運営事務局は、あまりに対応が杜撰ではありませんか。事態を捏造し、大晦日の夜に連絡してきて終了通知をおこなうなど、考えられない対応が多く理解に苦しみます。さらに、テンプレを貼り付けたような回答ばかりで、顧客と向き合う姿勢が見られません。
今回、出品者、購入者の双方にとって効果の高、防止策を提示したいと思います。
<梱包時、開封時の動画撮影>
私は、梱包してから発送するまでの様子を動画に収めていました。スマホを三脚に固定すれば手元も撮影可能です。そのまま、郵便局で発送するまでを収めれば証拠になります。これは、購入者も同様で開封の様子を動画に収めればリスクヘッジにつながると思います。メルカリは、動画をチェックしませんでしたが被害届を出した際に効力を発揮します。
フリマの商品は中古品です。新品ではありません。私が出品した商品は「BVLGARI DG40S」(定価74万5000円)です。20年前の時計ですが、楽天では20~30万円程度で取引されています。
しかし、20年前の時計である以上、新品同様に無傷であることはあり得ません。大切に使用していても微細な傷は付くものです。それは経年によるやむを得ない傷です。また、OHに出してメンテナンスをしても新品同様にはなりません。
ヴィンテージ時計はパッキンが弱くなっていますから、防水を施してあっても水には注意するものです。クロノグラフも使用すべきではありません。それがヴィンテージ時計と付き合うということです。文句を言うなら、時計に限らずフリマではなく新品で購入すればいいと思います。
トラブルを回避するには予防線を張るしかありません。また、交渉は事実を積み上げるしかありません。私はこりごりなので手を引きますが、本稿がメルカリを愛してやまない方々にとって、何らかのお役にたてば幸いです。