報道の自由度ランキング発表 日本は順位下げ、G7最下位の70位
日本の報道の自由ランキングが低い原因は、新聞・テレビ・通信社などが会員で、排他的かつ差別主義の記者クラブが大きな原因です。
毎度申し上げておりますが、町内会やマンションの管理組合みたいな民間の一任意団体にすぎない記者クラブが、官庁などの会見や取材を独占して、雑誌などの非会員団体やフリーランスを締め出して、当局と癒着して密室で取引をしているからです。
このような記者クラブメディアが報道の自由とか、人権とか、国民の知る権利とかを大上段から語る(騙る)のは噴飯ものです。
記者クラブがあるから、法治が歪められて、冤罪も多く、代用監獄や、自白の共用なども多いわけです。彼らは検察、警察、司法から情報という餌を与えられているのでいいなりです。
記者が事前に質問を通告し、それに対して官僚が事前に回答を書き、大臣が会見でそれを読み上げるなんてことを記者会見と呼ぶのは我が国だけです。
Q:記者クラブの在り方なんですけれども、記者クラブの皆さんが事前に質問を提出して、それを官僚の皆さんが回答を書いて大臣が読み上げるという形の会見が多いと思うんです。これ他の国でやっているという事例を大臣、御存じでしょうか。
A:我々とすれば、適切な形で記者会の皆さん方との情報交換をさせていただいているというふうに思っております。
Q:私も自分の身が可愛いいんで、これがいけないとか良いとか言うつもりはないんですけれども、ただ、それは非常に大臣のお時間も無駄になってるんじゃないですか、記者の皆さんも。であれば、そもそもそういう形であれば、例えば、事前に質問を出しているんであれば、それを一斉にメールで配信するなり、ホームページで公開すれば事は足りてしまうんで、記者会見、例えば週に2日じゃなくて、週に1回とか月に1回でも良いということになるんではないでしょうか。いかがでしょうか。
A:これは記者会の皆さん方が、色々な形をお考えになってくださっているのも事実でありますし、我々としても、やはり人間対面で話をしなければならない時というのもあると思いますので、そういう意味では、今の形ができあがるまでの積み重ね、そしてまた、今後また、そういった色々な意味でのオンラインだとか色んなことが今試されているわけでありますので、これはもう私どもからこういった直接お話をさせていただく機会というのは大変重要だと考えております。やはり、記者の皆さん方との色々な意見というものを、この質問をいただいてもやはり、そこから派生する事実に対しては、私がお答えをするということは、大変重要なことだというふうにも思いますし、これはまた、記者会の皆さん方と我々の広報の方との色々な調整をさせていただくことが肝要だと思いますので、今後ともですね、不断の努力をしていくことが大変重要だと思いますので、色々な御指摘をいただいたことに感謝いたしますけれども、ここはそういった形でまた、より良い方向に進んで行けば良いというふうに思っております。
こんな間抜けな小芝居やっているのは我が国だけでしょう。
以前、大臣会見で質問したらNHKの政治部鈴木哲也記者に「そんな質問するな」と妨害されました。
この件を実名、写真入りでSAPOやJapan In Depthで書いたら、以後NHKからは出禁になったようです。
「皆様のNHK」の誠意に疑問①〜問題が発生したら無視を決め込む公共放送は許されるのか
これを読むと当局との癒着がよくわかります。
課業中に酒を飲む?
酒代も気になる。記者クラブでは課業中に酒を飲むのだろうか。次は交際費だ。この項目の「善政」というのは、記者クラブの会員限定の「行事」のようなものだ。防衛記者会では幹事社の交代や重要な審議事項などがあるときなどに弁当などを用意して、昼休みに集まって話し合う。記者クラブの会費は会社が出している。
ビール券は各幕僚監部との記者懇談会用となっているが、取材対象である自衛隊に現金同様のビール券を渡しているということになる。かつて官庁の裏金問題でビール券が注目されることがあった。ビール券やタクシー券が通貨として役所内で流通していたのだ。
防衛省による防衛記者会に対する利益供与が疑われる問題もある。防衛省のA棟の記者会室、会見室、会見控室、D棟にある記者会室などの記者会が使用している部屋の家賃、管理費、光熱費は資料を見る限り支出に入っていない。記者会をケアする防衛省の連絡官2名の人件費も防衛省が負担している。これらの費用は毎月100万円を超えているだろう。
ぼくがこの件を報じて当時の河野太郎大臣に質問して以来、防衛省から役務提供はなくなり、幕僚監部との付き合いも見直されたようです。
またぼくや布施祐仁氏、寺澤有氏らがフリーランスの会見参加を申し込んで、その後なんとか実現できましたが、大変厳しい制限があり機能はしていません。
防衛省における定例記者会見(注)については、防衛記者会に所属しない方であっても、次の(1)から(7)のいずれかに該当する方は、所定の手続きを行った上で参加することができます。
(1)日本新聞協会会員社に所属する記者
(2)日本民間放送連盟会員社に所属する記者
(3)日本専門新聞協会会員社に所属する記者
(4)日本雑誌協会会員社に所属する記者
(5)日本インターネット報道協会法人会員社に所属する記者
(6)在日外国報道協会(FPIJ)会員社に所属する記者
(7)上記(1)から(6)に該当しない記者で、上記(1)から(5)に掲げる団体の会員社が発行または運営する媒体に定期的に署名記事を提供する者(防衛省・自衛隊に関連する記事に限る。)
最近は防衛省の各種レクチャーなどの取材機会も記者クラブ縛りのものは減ってきました。今後も嫌われても(笑)微力ながら改善に尽くしていきたいと思います。
■本日の市ヶ谷の噂■
空幕衛生は毎年ゴールデンウィークに開かれる米国の宇宙航空医学会に視察名目で数名の医官を派遣している。だが空自には現在航空医学の専門医はひとりもおらず、派遣される医官も階級だけは高いが専門も博士号も持たない落ちこぼれ医官ばかりで、実態はご褒美の物見遊山、との噂。
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Japan In Depthに以下の記事を寄稿しました。
月刊軍事研究4月号に陸自の18式防弾ベストに関する記事を寄稿しました。
Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。
編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2024年5月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。