増田寛也氏、「岩手県での外国人地方参政権OK」に改めて言及
出馬会見での「韓国人学校への土地の提供を白紙にする」発言ばかりが先行し、肝心要の外国人地方参政権に関する増田寛也氏の見解に関する報道がほとんどありませんでした。
そこで、本記事では増田寛也氏が出馬会見で改めて示した「東京都での外国人地方参政権の可能性に言及する発言」について言及していこうと思います。
増田寛也氏・東京都知事選挙記者会見(外国人参政権言及個所)
まず最初に確認すべきことは、増田氏は「岩手県知事をしていた際に岩手の『地域の声』を聴きながら外国人永住者の地方参政権に賛成した」と改めて言及したことです。つまり、増田寛也氏は岩手県知事時代の判断は「地域の声」を聴いた上で「間違っていなかった」と主張しているわけです。
そのため、今回の記事のポイントは増田寛也氏が言及した『地域の声』とは何か?ということになります。なぜなら、増田寛也氏が都知事になった場合、東京都で外国人参政権が実現されるかどうかは、この『地域の声』に関する定義が極めて重要になるからです。
増田寛也氏の外国人地方参政権OKの論理を再確認する
「岩手県の過去における議会発言は賛成だが、今は白紙ということで良いのか?」
<増田>
「東京都知事として『地域の声』を聴いて東京都としての在り方を慎重に考えていくべき」
増田寛也氏の論理「地域貢献・納税=外国人地方参政権OK」なら東京も当然OK
増田寛也氏は岩手県知事時代に地域の声を聴いた結果として、地域貢献・納税を行っている場合は外国人地方参政権にOKという結論を出しています。そして、東京都についても『地域の声』を聴くと意見を述べています。
さらに、出馬会見54:00前後から外国人参政権を認めるかどうかの基準として「外国人地方参政権はコミュニティに参加しているかどうか、『地域の声』を聴いて反映する」と改めて言及しています。(動画はこちらから)
増田寛也氏は岩手県知事時代の判断の間違いを認めたわけでなく、むしろ岩手県知事時代と同じ表現である『地域の声』という言葉を使って判断基準を表現しています。この記者会見を見る限りでは「地域の声=コミュニティに参加している=地域貢献・納税」ということが論理的に成り立つものと思います。
この基準で外国人参政権の是非を判断する場合、永住外国人の方々は地域貢献も納税も行っていますので「東京都でも外国人地方参政権はOK」ということに当然なるわけです。増田寛也氏は言葉巧みに本件を誤魔化そうとしていましたが、上記の通り実質的に認める発言を行ってしまったため、まさに語るに落ちたとはこのことだと思います。本件を質問した記者はこの点について糺すべきでしたが勉強不足で追及が極めて甘いものに終わったことが残念です。
見方によっては参政権に関する問題を「各地方自治体のコミュニティに参加しているかどうか」で判断できるという同氏の見解は「時代の遥か先を行く地方分権論者」と評することもできるでしょう(笑)
ちなみに、彼の見解は自民党の見解とは真っ向から反対の見解を示しています。
「外国人参政権付与法案 断固、反対します!」(自民党の主張「ここが論点」)https://www.jimin.jp/news/policy/recapture/130379.html
しかし、税金は地域で様々な行政サービスに使われており、納税しているから参政権を与えるべきとの直裁的な理由にはなりません。そうでなければ、日本人でも収入が少なくて税金を払っていない人には、選挙権を与えてはいけないということになってしまいます。」
引用終わり。
それにしても、「岩手県での『地域の声』は外国人地方参政権OK」なんですね。自分はそのような話は聞いたことがありませんでしたので、増田寛也氏の出馬会見は非常に勉強になりました。今度岩手県の友人に聞いてみたいと思います(笑)
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