世界の資産運用フェアの他のイベントとの違いは「三方良し」

7月6日土曜日に東京国際フォーラムにて第19回世界の資産運用フェアが開催されました。

会場には満席となる100名以上が来場。オンラインのお申し込みも300名を超え、合計で400名以上の個人投資家の申し込みがありました(写真は今回イベント運営に関わったスタッフ)。

まもなく10年目となるこちらのフェアですが、類似の投資家向けのイベントとの大きな違いは2つあります。

1つは、金融資産と実物資産の両方を投資対象としており、2つの組み合わせによるアセットアロケーションを重視した資産運用を提唱していることです。

証券会社が開催している株式や投資信託、為替などにフォーカスしたイベントには不動産等の実物資産は紹介されていません。

2種類の資産を1度に情報収集できるのが大きなメリットです。

そしてもう1つの特徴は、主催者側で出展する企業のスクリーニングを行っていることです。

類似のフェアの中には、新築のワンルームマンション業者が100社以上出展するようなものも存在します。

投資初心者がこのようなフェアに参加するのは、狼の群れの中に入っていく羊のようなものです。手ぐすね引いて待っている新築ワンルーム物件販売担当者にアプローチされて、中には購入に至る人もいると思います。

せっかく投資の情報収集に出かけたのに、割高な物件を強引な営業で購入してしまう。買ってはいけない物件を購入することになってしまうのです。

資産デザイン研究所が主催する世界の資産運用フェアは、個人投資家にとって有益とは思えない投資商品を提供している会社はお断りしています。

その結果、開催規模は決して大きくありませんが、出展している企業は主催者が自信を持ってご紹介できる会社ばかりです。

投資商品ですから、絶対に儲かるとは言いません。しかし、少なくとも最初から買ってはいけない商品を取り扱っている会社は出展しておりません。

来場される個人投資家の皆さんに「価値>価格」を提供するのが、このフェアの大きな目的です。

10年間コツコツと続けられてきたのは、会場にいらしてくれる投資家の皆様から価値を評価していただけているお陰です。

来場される個人投資家の皆様、出展している企業、そして主催者の3者にとってメリットのある関係をこれからも続けていきたいと思います。

次回は第20回目という節目の開催で、来年3月1日に開催予定です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。