出口里佐です。
先週、夫と二人で青森2泊3日の旅に行って来ました。メインの目的地は2日目に宿泊した弘前駅から13分、JR奥羽本線で行った先の大鰐温泉駅から車で5分ほどの星野リゾート 界 津軽。
星野リゾートは、軽井沢と奥入瀬で利用したことがありますが、どちらも設備が洗練されていてお料理も良かったので、期待して参りました。
大鰐温泉は、昔から青森ではスキー場で有名な場所で、駅前には、大きなワニがスキーの板を持っているオブジェがありました。
JR大鰐温泉駅まで送迎シャトルバスが17時10分に来てくれました。送迎の時刻は、宿泊予約後、予約確認ページで(15時10分/16時10分/16時50分/17時10分)の時間の中から選んで事前に予約します(7月現在)。
「界 津軽」に到着すると、ロビーに案内され、ソファに座ったままチェックイン手続きをします。その際、夕食と朝食の時間、帰りの駅までのシャトルバスの時間も予約します。今回は、夕食は19時30分、朝食は9時、帰りのシャトルバスは11時45分に予約しました。夕食は早い17時30分もありました。
ロビーからは、水庭と名付けられた池が見えます。
津軽びいどろという津軽の工芸品を使った大きなガラス玉や風鈴が幾つも飾られて、涼しさが演出されていました。津軽出身の私としては、こういうのを見るととても嬉しい気持ちです。こちらは、四季折々で趣向を変えているそうなので、また違う季節に来てみたいなと思います。
お部屋まで案内していただきました。お部屋の奥には、大きな窓があり、緑が見えます。もしかして、BGM?と思うほど、心地よい虫の声が聴こえて、スタッフの方に、これは本物の虫の声ですか?と聞いてしまったほど。津軽こぎん刺しという、刺繍のようなものが、郷土の工芸品としてあるのですが、その模様が、廊下や個室の天井に照明として映し出していました。
ウェルカムの和菓子がテーブルのお皿に入っていました。嬉しいです。
冷蔵庫の中は、深浦人参ジュース、ハイネケンの瓶ビール、甘酒がそれぞれ2本ずつで、有料でした。ミニバーの伝票に書いて、チェックアウトの際に精算します。
コンセントは、普通のコンセントの他、USBも3つ、ベッドサイドにそれぞれあり、スマホやモバイルバッテリーの充電に便利です。もちろん、Wifi もあります。
館内着が用意されていました。パジャマとしてだけで無く、大浴場や食事会場でも着ていけるもので、便利です。お部屋に用意されていたサイズはLとM。私は身長が高い方なので、Lサイズに両方してもらいました。
夕食までたっぷり時間があるので、早速館内着に着替えて、大浴場に行って来ました。フェイスタオル、バスタオルは、大浴場にあります。シャワーキャップ、ブラシのほか、化粧水、乳液、化粧落とし、ボディーローションも。貴重品用の鍵付きロッカーもありました。大浴場内には、シャンプー、コンディショナー、ボディーシャンプー、フェイスウォッシュも完備。
浴槽には、津軽ヒバのリンゴの実物大オブジェが30個以上、浮かんでいて、最初は本物のリンゴかと思い、匂いを嗅いでみたほど。これも素敵な演出です。浴場内は写真撮影出来ないので、写真はありませんが、ホームページで見てみて下さいね。
大きな浴槽の他にも、奥の引き戸を開けると露天風呂がありました。露天風呂の向こうには、水庭の様なところがあって、そこに色鮮やかな灯籠が幾つか浮かんでいました。まだ明るかったので、暗くなったら、きっともっと良い感じではと思い、寝る前にもう一度こようと思いました。
そして、待ちに待った夕飯タイム。今回は、五千円プラスの特別会席を予約してました。大間のマグロが食べられる機会は滅多に無いので、期待大です。
大間のマグロは、先付けと、お造り、お寿司で登場。先付けは、大間のマグロと雲丹、長芋の角切り、黒ニンニク。長芋も黒ニンニクも青森の特産物です。お刺身、にぎり寿司も味わっていただきました。
その他のお料理、鱧しんじょのお椀、稚鮎の揚げ物などは、夏の旬の食材。鮑の氷しゃぶしゃぶは、八方だしを氷にしているので、昆布だしの土鍋で泳がせて温かくなった鮑を入れても、だしが薄くならなくて、鮑の肝タレまたはオリーブ油と塩につけて食べると、絶品でした。
メインの牛肉の部位はフィレでしょうか、とても柔らかで、陶器の小さな鍋で焼いて、柑橘系のたれと、ニンニク三升たれでいただきました。ニンニク三升たれは、売店でも買えると聞いて、翌日買って帰りました。
デザートは、りんごの淡雪チーズ。津軽びいどろのお皿に盛られていて、スタッフの方から、すこし持ち上げて見ると、受け皿にガラスの模様が映ってみえますよと教えてもらいました。津軽びいどろの楽しみ方ですね。
夕飯を食べ終えたのは、21時20分。界 津軽のロビーでは、21時15分から30分間、津軽三味線の生演奏を聴くことができます。すでに始まっていましたが、ずらりと並んだ客席に私も座って聴いてきました。特に津軽じょんがら節は、昨年、金木町(青森県五所川原市)の津軽三味線会館で聴いてから大好きな曲でしたので、最後に聞くことが出来て嬉しかったです。
寝る前と翌朝にも大浴場に行って、温泉も心置きなく楽しめました。リンゴ酢の水で薄めた飲み物が用意されていて、さっぱりしていて美味しかったです。温泉の楽しみ方も、外国の方にもわかるように英語や中国語で解説する動画をスクリーンで流していて、それが鳥獣戯画のキャラクターを使っていて、面白いので何回か観てしまいました。
朝食は、9時から夕食と同じ会場でしたが、今回は緑の見える窓側で良かったです。朝は雨が降っていて、屋根の端から雨の雫が落ちる様子が朝日を浴びてキラキラしているのが見えて、自然豊かな場所でご飯をいただく幸福を感じました。朝食の時間は7時から15分刻みで9時まで、選ぶことができます。
朝食のお膳の横には、郷土料理の貝焼き味噌。火にかけられて、溶き卵を丁度良いタイミングで入れて、少し固まってきたところでいただきます。タイミングが遅いと火のロウソクが消えてしまうので、注意です。温かいご飯に筋子、これだけでも贅沢なのに、立派なホタテが入った貝焼き味噌が食べられるなんて、超豪華な朝ごはんでした。
チェックアウト時間は混み合うのが予想されるので、朝食の後に、レセプションにミニバーの伝票をもって行って、事前に精算を済ませました。前夜の夕食で気に入った「ニンニク三升たれ」も、隣の売店で見つけたので、一緒に支払いしました。
ロビーには、24時間利用可能な、コーヒーマシンと水のマシンがありました。コーヒーは、カフェインレスコーヒーも選べます。ここで、1杯いただき、もう1杯は、お部屋で飲むように、持ち帰りました。
11時45分のシャトルバスまで、1時間半ほど、お部屋でゆったりと過ごし、ロビーに10分前に向かい、シャトルバスで大鰐温泉駅まで送っていただきました。
1泊2日の滞在中は、気持ちが良いサービスを受けることができて、とても満足しています。今回は、2名用の洋室、夕食、朝食付きで58,270円。これに特別会席10,000円(2名分)と飲み物代を加えて、合計7万円を少し超えるくらいでした。
この設備で、夕食付きでこのお値段は、大変リーズナブルだと思います。紅葉の季節など、値段の変動はあると思いますが、春夏秋冬、楽しめるので、青森にお出かけの際は、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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