アメリカに景気後退シグナル点灯で、日銀の金融政策は吉凶どちらに出るか

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

日銀が金利の引き上げを決断してから、為替や株価が非常に大きく動いています。

もちろん金融政策で為替・株価のすべてが決まるものではありませんし、今の金融政策は誰がやっても困難な局面です。結果はもう少し見定める時間が必要ですが、私は金利引き上げは少し時期尚早ではないかと感じていました。

杞憂に終わればよかったものの、株価は大きく下落。時同じくして注目されていた米国の雇用統計でも米国景気後退のシグナル(失業率増)が示されたことの影響が大きいです。

これから米国≒世界経済が後退していく恐れもあり、その場合、このタイミングでの我が国の金融・財政引き締めは痛手になる可能性があります。

過去を見ても、ようやく景気回復・経済成長の局面に入ったかというところで消費増税などの引き締めを行ったことで、「失われた30年」へと繋がってきた側面は否めません。

植田和男日銀総裁と岸田首相 首相官邸HPより

8月2日現在で、ついに日経先物が35,000円を切り、為替は147円を割り込みました。この急激なナイアガラは、どこまで日銀総裁のシナリオ通りなのか。

「黒田路線の継承」と行っていた上田総裁ですが、路線変更は今回の決定で明確になりました。米国経済を睨んで難しい舵取りが続きますが、金融政策はあくまでサブ。

我が国にとって重要なのは経済成長に必要な規制改革が進められるかどうかで、その時間的猶予は先延ばしにすればするほど失われていきます。

ライドシェア解禁すら踏み込めなかった岸田政権に期待できることは多くありませんが、我が党としても必要な提案を強く続けていきます。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年8月2日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。