京都国際高校の甲子園優勝を日韓友好に生かすためには

甲子園で優勝した京都国際高校ナイン
NHKより

京都国際高校の甲子園優勝は、扱いようによっては日韓の友好に資するが、間違えると火種になる。両国政府や京都府や京都市、学校は後追いするのでなく、先回りして状況に対処すべきだ。

特に問題なのは校歌だ。韓国語であるが、NHKでは学校が認めた日本語訳として、「東海→東の海」、「韓国の学び舎→日韓の学び舎」とあえて誤訳をして誤魔化している。

こんなインチキが通用するはずない。たとえば、日本語の校歌もつくって、韓国語も「東の海」で統一するとか、韓国語では東海だが日本語では日本海にするとか、韓国の学び舎は韓国語では韓日、日本語では日韓にするとかすぐにでもしたほうがいいのではないか。

少なくとも、意図的な誤訳というイカサマは感心しないし、批判されても当然だ。

この高校はもともと在日韓国・朝鮮人のための「京都朝鮮中学」、ついで「京都韓国学園」、そして現状の日本の高校であると共に韓国からも特殊な位置づけを得ている現在の形になり、日本人も受け入れるように改組された特殊な学校である。

また、校歌が韓国語であり(英語やフランス語の校歌の学校もあるからそれ自体は問題ではない)、「東海」(日本海の韓国での特殊な読み方で国際的には認められておらず外交問題になっている)という言葉まで入っている。

一学年は45人ほどで野球部員が四割以上、韓国人生徒は三割だが、日本人といっても帰化した韓国系の人が多いのかもしれない。

優勝したのだから、左派リベラル系の人たちは京都の普通の学校として他の高校と同じように喜べといい、保守派は罵詈雑言をいいそうだ。

私は、こういう高校の存在は悪いことでないと思うし、京都府予選を勝ち抜いたのだから京都代表だとも思うが、ただ、まったく他の高校と同じように受け止めろと押しつけがましくいわれるいわれもないと思う。

野球への特化も、校歌もそうだしインターナショナル校を地域の普通の学校とは違うと受け止めるのも自然な感情だ。