畝本直美検事総長の談話に袴田巌さんの弁護団が怒り心頭

袴田巌さんの無罪が確定しましたが、畝本直美検事総長が発表した談話が話題になっています。畝本検事総長は談話で、静岡地裁が下した無罪判決には論理や経験に反する誤りがあるとしながらも、袴田さんの長期にわたる不安定な状況を考慮して控訴を断念したと述べています。

袴田さんの弁護団は、検察が反省や謝罪を行わず、袴田さんを冤罪とは見なしていない名誉毀損の可能性すらもあるとし、談話の修正と謝罪を求めています。

 

この談話からは、むしろ畝本氏が世の中の批判を恐れて「幕引き」を図ったとしか思えないような状況が読み取れるので、そちらのほうが問題だという指摘も。

畝本検事総長は6月に、女性として初めて検事総長に起用され話題となっていました。畝本氏は、東京地方検察庁をはじめとする複数の地方検察庁や法務省で勤務した後、東京高等検察庁検事長などを歴任し、令和6年7月9日に検事総長に就任しています。

畝本検事総長 NHKより

広瀬めぐみ参院議員の逮捕を阻んだとも言われています。検察のトップには、李下に冠を正さずでいるべきではないでしょうか。

メディアも検事総長の談話を批判していますが、袴田さんを犯人と決めつけた当時の報道とともに、検事総長からなぜこのような談話が出てくるのかという検証をしてほしいところです。