11月16日。富山は広く晴れ渡りました。昨日は仕事で金沢に来ており、帰宅途中に富山に立ち寄りました。
わたくしごとですが、先日noteを始めてから3周年を迎えました。晴れの第1回の記事は富山県の宇奈月温泉。ちょうど紅葉の季節で鉄橋を渡る黒部峡谷鉄道の姿はみごとでした。あれから3年。秋に富山を訪ねるのはそれ以来です。今回は遠出はせず富山市内のある場所に紅葉の撮影に行こうと思います。
富山駅の北口を出て目的地に向かって歩いていきます。富山は駅の南側が発展していますが近年は北側も開発が進み、きれいに整備されています。街路樹が赤く色んで美しいです。
駅から歩いて12分ほどで公園に着きました。ここが今回の目的地「富岩(ふがん)運河環水公園」です。平成9年に開園した比較的新しい公園ですが、富山市民の憩いの場となっているのみならず、全国からも観光客が訪れる富山市屈指の観光スポットになっています。
明治時代、このあたりは神通川の一部でしたが水害から町を守るために蛇行していたこの部分を直線化して船溜まりにしました。昭和10年にはここと富山湾の岩瀬と結ぶ富岩運河ができて物流の拠点となりましたが、その役割を終えたあと再開発の際に公園として整備されたものです。
この公園を一躍有名にしたのは水面の向こうに見えるスターバックス。「世界一美しいスタバ」として注目を浴びました。全面ガラス張りで晴れた日に空を映す姿が美しいことや店のウッドデッキから眺める環水公園の景色が外国の公園にいるかのようでゆったりした時間をすごすことができることで知られるようになり、多くの観光客がこのスタバに押し寄せるようになりました。
4年前にここにきたときはスタバばかりを撮っていましたが、この公園の美しさはスタバばかりではありません。秋はこのように赤く染まる紅葉もとても美しいのです。
公園に並ぶイチョウ並木も美しい。秋に環水公園を訪ねたのは初めてですが、富山に秋が来たことをこれでもかと見せつけてくれます。
どこを切り取っても美しい秋の風景。比較的早い時間に公園に着きましたが多くの市民の方で賑わっていて、のんびりと休日を過ごしています。わたしも富山に住んでいたら何度もここに足を運ぶと思います。
こちらは公園のシンボル的存在の天門橋。両側のタワーが特徴的です。タワーの上に上がって公園を一望することもできます。こんな天気のいい日はさぞ気持ちいいでしょうね。
ということで塔の上に登ってみました。紅葉に映えるスターバックスが美しい。ここに建物があると景色が引き締まって見えます。
反対側に目を移すと観光船が岩瀬方面に向かうのが見えました。のどかな船旅をしながら、かつて北前船の寄港地として大いに繁栄した岩瀬への旅を楽しむことができます。岩瀬への観光船はここ、環水公園から出発しています。
ライトレールで岩瀬へ向かうのもいいですが、船でゆっくり時間をかけるのも富山の水運の歴史を知れていいと思います。
天門橋から船着き場を見ることができます。あそこから観光船が出るようです。それではわたしもあの船に乗って岩瀬に向かうことにします。
次回は観光船の中の様子と、岩瀬の町についてご紹介したいと思います。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年11月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。