シリア・アサド政権が崩壊:反体制派が首都制圧、大統領はロシアに亡命

シリアで反体制派が蜂起し、「首都ダマスカスを制圧し、独裁のアサド政権を崩壊させた」と声明を発しました。

長きにわたりアサド政権側と反政府側で内戦が繰り広げられてしましたが、反政府側の勝利が事実であれば、あまりにもあっけない幕引きではないでしょうか?

アサド父子は53年間にわたり独裁体制を築きました。アサド政権は2010年代に以降中東を席巻した民主化革命の波である「アラブの春」を絶えしのぎましたが、以降内戦に突入しました。

アサド大統領は最大の支援国のひとつであったロシアの援助を受けられなかったのでしょうか?

速報 — ロシアにはアサド大統領を救う計画はなく、シリア大統領の軍隊が陣地を放棄し続ける限り、計画が生まれることもないだろうと、クレムリンに近い人物が語った。 — ブルームバーグ

シリアのアサド大統領インスタグラムより

これまで中東への軍事介入を繰り返してきた米国の次期大統領はシリア情勢には干渉しないと明言しています。

シリアの反体制派戦闘員は、前例のない動きで、高度に組織化された攻撃で多数の都市を完全に制圧し、現在はダマスカス郊外におり、明らかにアサドを排除するために非常に大きな動きを準備している。ロシアはウクライナに非常に縛られており、そこで60万人以上の兵士を失ったため、何年も守ってきたシリアへのこの文字通りの進軍を止めることができないようだ。ここは、オバマ前大統領が赤線を守るという約束を履行しなかったところであり、ロシアが介入して大混乱が起きた。しかし今、彼らは、おそらくアサド自身と同様に、追い出されつつあり、それは実際には彼らにとって最善のことかもしれない。ロシアにとって、オバマを本当に愚かに見せること以外に、シリアではあまり利益がなかった。いずれにせよ、シリアは混乱しているが、私たちの友人ではないし、米国はシリアとは何の関係も持つべきではない。これは私たちの戦いではない。そのままにしておきましょう。関与しないでください!

アサド大統領はロシアに亡命したと言われています。同大統領の今後の動静に注目が集まります。