厚生労働省は、年金制度改革で第3号被保険者制度の廃止を来年の法案に盛り込まない方針です。3号被保険者制度は、扶養配偶者が保険料を払わずに年金を受け取れる仕組みで、不公平感や「年収の壁」の原因として批判されています。
専業主婦大勝利きてるやん
子なし主婦なんか大勝利すぎてもう https://t.co/BoZGtOxBpR— ゆな先生 (@JapanTank) December 12, 2024
即時廃止は多くの人に不利益をもたらすため、本格的な議論は5年後以降となる見通しです。しかし、現行の第3号被保険者制度は、扶養されている専業主婦や一部のパート主婦が保険料を支払わずに基礎年金を受け取れる仕組みで、子どもがいない場合でも恩恵を享受できます。これが直ちに廃止されないことで、「専業主婦」にとっては引き続き有利な状況が続くと言えます。
この決定をよかったと歓迎する感想が少なからず聞かれます。
家に帰れば美味しいご飯を作ってくれるお母さんがいる。妻がいる。だから、夫は家を守ろうと働く。子供も元気に育つ。
そういう家庭が当たり前の国こそ、豊かな国だと思います。
優遇されてるわけではありません。専業主婦優遇「3号」廃止見送りへ#Yahooニュースhttps://t.co/Va06lhmxKy
— 鈴蘭 (@earth2725611) December 12, 2024
しかし「106万円の壁」が廃止されるなどこれからパートで働く主婦は年収に関わらず手取りが約15%減るので、制度の整合性がますます取れなくなってきています。
パートの主婦は年収を問わず手取りが15%減るが、専業主婦は負担ゼロ。「女は働かないで家庭に入れ」というメッセージ。
専業主婦優遇「3号」廃止見送り 厚労省、次期年金制度改革で https://t.co/6VC7OnrUbs
— 池田信夫 (@ikedanob) December 12, 2024
働き控えを招く「年収の壁」の原因として批判され、日本商工会議所や連合が将来的な廃止を求めていました。
「「主婦年金」廃止は女性活躍の転換点 方針決定までの30年「連合」芳野友子会長に聞く」 「3号被保険者制度は不公平」といえるようになるまで30年かかった。専業主婦の妻に家事・子育てを丸投げしていた労組幹部も廃止に抵抗した。https://t.co/ndgFNiuUEi
— 橘 玲 (@ak_tch) December 10, 2024
労働組合が本当に労働者のためを考えているなら、第3号被保険者制度(3号)の廃止だけを主張するのではなく、3号の社会保険料や、3号だった人の年金を減らした分を、第2号被保険者の社会保険料の引き下げに使うべきではという指摘も。
某労働組合が本当に労働者の味方だというのなら、3号廃止して高齢者に貢ぐのではなく、3号の社会保険料と3号だった年金受給者の年金削減した分を2号の社会保険料の引き下げに使うべきだし、そう主張すべきだと思いますが、いかがでしょうか?なぜ3号の廃止しか主張しないのでしょうか?
— 島澤諭 (@shimachan2023) October 20, 2024
扶養控除と3号年金制度を「専業主婦優遇策」ではなく「オヤジ優遇策」と呼ぶ声もあります。ただし現役世代で3号に当てはまる人はかなり減ってきています。
ジェンダー課題が選挙の争点になったが、女を家計補助労働力に留めておく税制の扶養控除の廃止を唱える政党はない。使用者からも労働者の夫たちからも猛反対を受けるからだろう。扶養控除と3号年金制度を「専業主婦優遇策」と呼ぶのは止めて「オヤジ優遇策」と呼んでほしい。
— 上野千鶴子 (@ueno_wan) October 30, 2021
妻を夫に依存させる扶養控除や第3号被保険者制度については、いずれも廃止すべきであるとの指摘があります。
178万円の新たな壁。国民民主は「月に14万ぐらい稼げるようになる」というが14万では暮らせない。男性稼ぎ主型+妻の家計補助収入モデルは健在だ。103万、130万、150万円の壁。すべての壁を撤廃し、働いて生きる、稼いだら100円からでも税金を納める、が原則だ。低所得者には給付を手厚くすればよい。
— 上野千鶴子 (@ueno_wan) November 23, 2024
扶養控除を年収178万円まで上げる国民民主の案では、年収130万〜178万円の主婦は、被扶養者なのに第2号被保険者という矛盾した立場になる。
妻を夫に依存させる扶養控除も第3号被保険者も廃止すべきだ。 https://t.co/Rnia2dv8zX— 池田信夫 (@ikedanob) October 15, 2024
厚労省の社会保障審議会年金部会の議論も錯綜していますが、ほんとうの男女同権社会に向けてまだまだ混乱は続きそうです。
年金部会の議論を見ていると
・良い代案が見当たらない
・若い世代の共稼ぎが急激に増加中なので、それが増えるのを待っている
・まずは年収の壁を下げていこう
という事情もありそうです😅
専業主婦優遇「3号」廃止見送り 厚労省、次期年金制度改革で(毎日新聞)https://t.co/fxkTkpiJOV— 山田真哉@オタク会計士・YouTube 99万人 (@kaikeishi1) December 13, 2024