ジム通いの8割は単なる自己満足

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新年になると、今年こそはと意気込んでジムに入って運動を始める人が増えます。

私も今はパーソナルトレーニングをやっていますが、以前は自宅の近くのスポーツジムの会員になって、週1回マシントレーニングと水泳を2時間ほどやっていました。

運動不足を解消しているつもりでしたが、後から振り返ってみるとこの2時間は単なる自己満足で、水泳はともかくマシントレーニングに関しては、はっきり言えば時間の無駄でした。

その理由はジムで1人で運動しても筋トレに関しては、ほとんどの人が正しい方法でできないからです。

まずマシンの使い方です。私もジムではトレーナーに相談することもなく、自分で見よう見まねでトレーニングマシンを使っていました。

その結果、せっかく負荷をかけてもその重さが分散してしまい、ほとんど効果がありませんでした。

また、鍛える筋肉にも偏りがありました。

自分の目に見える、胸筋や腹筋ばかり鍛えようとしてしまい、背筋のような体の裏側の筋肉とのバランスが崩れてしまいました。

さらに、自分が上げられる重さにしてトレーニングしていたので充分な負荷をかけておらず、トレーニングの意味がありませんでした。

という訳で、やらないよりはマシですがジムまでの往復と2時間をかけてやる価値は無かったのです。

筋トレは正しい使い方で、正しい筋肉部位を、ギリギリの負荷をかけてやらなければ、効果が出ません。

そのためには正しい方法を教えてくれて、トレーニングメニュを立てて、毎回ギリギリまで追い込んでくれるトレーナーが必須です。

私も毎回約1時間のパーソナルトレーニングにしてからは、短い時間でも負荷が大きくなることで効率が格段に上がり効果を実感します。

せっかく運動をしようと決意したのであれば、我流でやらずにプロのアドバイスを受けて筋トレするべきです。

確かにそれなりの費用はかかりますが、お金よりも時間を無駄にすることの方が勿体ないと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年12月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。