黒坂岳央です。
世の中には専門知識がない一般人が良品を引き当てて買うことが難しいものがある。その筆頭は不動産だと思うが、それに引けを取らないのが「中古のWindowsパソコン」である。
スマホはAppleかGoogle製を選んでおけば大外れはない一方で、Windowsパソコンはなかなか難しい。「これなら絶対OK、しかもコスパがいい」というものがなかなかない。
特に今年はWindows10サポート終了も迫っており、旺盛な買い替え需要が起きることが想定される。そこで信頼のおけるサイトから吟味して買う場合を除き、基本的に素人は中古パソコンを買うべきではないという持論を展開したい。
※尚、Apple公式の認定整備済製品のほか、信頼のおける一部のサイトからの購入はこの限りではなく、あくまで傾向の話と前提に読み進めていただきたい。
中古パソコンはガラクタだらけ
フリマアプリや通販サイトの中古パソコン、どれも値段が非常に安く中には1万円を切るものもある。「Core-i7のCPU搭載!」「高速SSD換装!」みたいに書かれているものを見ると、「そんなに高性能パーツのパソコンが激安で!?」と勢いで買ってしまいかねない。
だが、実際にはこうした中古パソコンの中にはハズレも少なくない。確かにCore-i7やSSD搭載は嘘ではないが、非常に世代が古い機種が搭載されていたり、消耗しきっているものを搭載されているものも少なくないのだ。
昔、会社で遠隔カメラの映像保存先、及び確認用ディスプレイとして安さだけに惹かれて激安中古パソコンを買ったことがある。用途だけに低スペックでもいいので、安くコンパクトなものでいいという感覚だった。
しかし、甘かった。これがもうひどいの一言だった。ノートパソコンなのにバッテリーはほぼ使えず、動作はカクカクでまともに動かない。とんでもなく起動時間を待たされる。遠隔カメラ専用機という用途ですら使えなかった。
到底使い物にならないのですぐに廃棄して新しいものへ買い替えになった。安物買いの銭失いになったのである。愚かな筆者の悲劇を繰り返してはならない。
中古パソコンはギャンブル
中古パソコンはギャンブル性が非常に強い買い物である。
割と新しいスペックのものであっても、気温の高い場所で使ってバッテリーがやたらと消耗していたり、強い衝撃を何度も受けてダメージが蓄積していたりと、外観からはなかなか見えづらい爆弾を抱えている。
仮にブランド物で良品があるにしても、その場合は販売者側があまり値下げをしないのでお値打ち品で手に入れるのも難しい。
しっかり吟味して良品を選び出すことは、中古パソコンの世界ではかなり難しい。それならDellやレノボなど大手メーカーの廉価モデルの中から吟味して新品で買ってしまうのが一番いい。
ものによっては十分な性能の新品パソコンを5万円台で買えるし、かなりハードに使っても3年は確実に持つ。何より新品は爆弾を抱えている不安がない。初期不良はメーカーで対応してくれる。どう考えてもちょっと割安だという理由でリスキーな中古パソコンを買う必要性がないのだ。
◇
筆者は今後、どんな用途であっても中古パソコンを買うことはない。売り手の性善説が求められる中古パソコンという商品を、さらに昨今詐欺行為も話題になるフリマサイトなどで買うのはあまりにもリスクが高い。素直に大手メーカーの新品パソコンから評判を調べて買うか、本当に信頼のおけるサイトから吟味した上で買うことを勧めたい。
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