不法移民の送還をめぐり、米国政府とコロンビア政府の間で貿易戦争が勃発寸前となりました。しかし、コロンビア政府がトランプ政権による怒涛の「恫喝」に屈したことにより、事なきを得ました。
しかし、この一件はトランプ政権が目標を達成するためにはいかなる手段も講じる決意があることを示しており、世界各国に教訓を与えることとなりました。
トランプ政権、対コロンビア関税撤回 移民送還合意でhttps://t.co/he5SPCHbPO
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) January 27, 2025
事の発端はトランプ政権が不法移民となったコロンビア人の強制送還のために軍用機を使用したことにありました。
コロンビアのペトロ大統領は不法移民を凶悪犯のように扱う米国が非人道的だとして、米国の軍用機の着陸を拒否しました。
トランプ政権、軍用機で不法移民の強制送還開始 pic.twitter.com/QWiZVMMT2s
— Tokyo.Tweet (@tweet_tokyo_web) January 25, 2025
トランプがブラジルに強制送還した移民が手足を拘束されていたことに対してブラジル政府とコロンビア政府が衝撃を受けている。コロンビアのペトロ大統領はトランプが送った軍用機2機の着陸を拒否。「移民は犯罪者ではない」移民の尊厳を尊重することと、民間機での送還を要請https://t.co/Q38DplPDPS
— 真音 (@maonnote) January 26, 2025
コロンビア政府の対応に怒ったトランプ氏は最大で50パーセントの対コロンビア関税、そして同国に対するビザ発給停止処分を発表しました。
一時は応戦する姿勢を見せたコロンビア政府でしたが、制裁措置の内容が発表されてから一時間ほどで米国の要求を全面的に吞むことで合意しました。
強制送還される不法移民を乗せた米軍機の着陸を拒否したコロンビア政府に対しトランプは50%の関税とビザ発給停止を発表、コロンビアも関税で報復。これでアメリカ人が飲むコーヒーの値段が上がる。なおホワイトハウスは声明でColumbiaと表記したがこれは大学名。国名はColombia。
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) January 27, 2025
トランプ政権がここまで強硬な姿勢を見せた理由は、最大の政権公約として不法移民対策を掲げていることが関係しています。そのため、不法移民の主な供給源となっている中南米諸国からの協力が得られない場合は、制裁も辞さないことが考えられます。
President Donald Trump says he'll sign an executive order declaring a national emergency at the Southern border with Mexico, and that his "remain in Mexico" policy will be reinstated https://t.co/oG3NtY5Zdn pic.twitter.com/cwO0bWS7qV
— Bloomberg TV (@BloombergTV) January 20, 2025
ドナルド・トランプ大統領は、メキシコとの南部国境で国家非常事態を宣言する大統領令に署名し、「メキシコに留まる」政策を復活させると述べた
国内でも不法移民の摘発に本腰を入れ始めています。
ICEによる集団強制送還の初映像
逮捕された不法移民が「ファック・トランプ」
「バイデン・フォーエバー」と叫ぶ
不法移民の摘発、そして国境警備の強化に取り組むトランプ政権を邪魔する者は、強烈なカウンターパンチが待っています。米国と敵対する中国やロシアのみならず、同盟国である日本も新政権との付き合い方を間違いないようにしなければなりません。