アメリカで女子スポーツから男性を排除する大統領令

やっとここまできたか

女子スポーツから男性排除する大統領令

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Keeping Men Out of Women’s Sports – The White House

2025年2月5日付で「女子スポーツから男性を排除」と題する大統領令が発令されました。

「女性と少女から公平なスポーツの機会を奪い、女性と少女を危険にさらし、屈辱を与え、沈黙させ、プライバシーを奪う教育プログラムへの資金援助をすべて取り消す」「安全、公平、尊厳、真実の問題として、女性のスポーツへの男性の競技参加に広く反対する」ことなどが米国の政策として語られています。

その一つとして、「女性専用の運動機会と女性専用の更衣室を積極的に保護」することを掲げています。

こうした政策は、「性別は生物学的事実に基づき男と女のみとする」とした大統領令と整合的です。

男性思春期を経た者の女子スポーツ参加のアドバンテージと、女子の参加機会の問題

男性思春期を経た者の女子スポーツ参加は、たとえ競技時のテストステロン値を女性並みに下げていたとしても、大きなアドバンテージがあると結論付けられています。

男性ホルモンによって発達した骨格と筋力による競技パフォーマンスは、その後のテストステロン値の低減でも女性に比して有意に高い。

これはまず第一義的に「競技の公平性」の問題であり、スポーツの根幹を揺るがすものとして、ドーピング問題と同視すべき事柄でした。

最近ですと女子ボクシングでパリ五輪の金メダリストとなったイマネ・ケリフ氏が5-ARDの性分化疾患であるとする情報があり、大きな議論が起こりました。これはトランスジェンダーや性同一性障害の問題ではありません。性分化疾患=DSDの問題です。

国際ボクシング協会=IBAは、ケリフにはパリオリンピックの出場資格がないとしており、2025年女子ボクシング世界選手権についても、出場資格がないと再度立場を明確にしていますが、IBAがオリンピックボクシングの統括団体としての地位を剥奪されているので、2028年の北米オリンピックではどうなるでしょうか?アメリカの動向を見るに、ケリフ選手の出場は禁じられることになりそうです。

IBA Confirms Stance On Imane Khelif Ahead Of Women’s Boxing World Championships

もう一つの問題として、「女子のスポーツ参加機会の制限」の問題があります。

外見が相当に女性化してはいるが男性器を有する者というのは存在し、プロフェッショナルスポーツではない場面での参加は許されても良いという考えもあるでしょう。

しかし、そうした男と更衣室やシャワー室を共有するということが予期された場合、女子はスポーツ活動に参加することを予め諦める、ということも出てくるでしょう。

単なる競技の公平性とは異なる次元で、女子の人権が実質的に制限されてしまう。

当該男性のスポーツ参加の機会は、男性スポーツにおいて開かれている。

更衣室等で姿態を見られることなどによるからかいや嫌がらせは、『男性側の理解を醸成』すれば解消される。問題があれば別室での個別対応をすればいい。女子の側に危険を負担させる方法は間違っている。

ようやく世界が正常な方向に向かっていると感じます。

ただ、「4年後」にどうなるかは、未だ未知数であるとは言えます。


編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2025年2月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。