23日に実施されたドイツ連邦議会選挙の結果、最大野党であったキリスト教民主・社会同盟が第一党に躍り出ました。与党は敗北を喫し、首相の交代は確実な情勢です。
【速報 JUST IN 】ドイツ選挙 最大野党が勝利宣言 連立協議でメルツ氏首相就任かhttps://t.co/JKLpefytpE #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) February 23, 2025
選挙後は、キリスト教民主・社会同盟の党首であるメルツ氏が中心となり、与党であった社民党との「大連立」をゴールとした連立交渉が進められていく見込みです。
ドイツ総選挙、議席配分がこの通りであるならば、CDU/CSUと社民の大連立は可能。メルツ政権の誕生である。
ただし、AfDと左翼党で3分の1をとられてしまったのは大きく、憲法改正に関わる改革を容易に進められなくなった。ウクライナ支援や連邦軍改革はかなり厳しい。 pic.twitter.com/2g1oJUVBvz— Takumi Itabashi (@takumi_itabashi) February 24, 2025
極右政党と揶揄されるドイツのための選択肢(AfD)は議席を倍増させ、既存政党への有権者の不満が可視化される結果となりました。
ドイツの「極右」AfD、連邦議会で第2党確実に 総選挙で現地報道https://t.co/BxgWF8MnT6
ナチスを生んだ反省から排外主義を厳しく戒めてきたドイツでの極右勢力の躍進は、国内外に衝撃を与えています。
— 毎日新聞 (@mainichi) February 23, 2025
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AfDアリス・ワイデル党首インスタグラムより
アラブの春を契機とした移民の大量流入により、治安が悪化し、社会が混乱しているという実感が相当数のドイツ有権者の間で広まっています。
ドイツ総選挙結果:大幅な右シフト(a big swing to the right : FT)https://t.co/H1NdX5Dz8i
AfDに投票した有権者のうち「移民制限策を評価する」との回答は99%に達した。移民問題に揺れる国民を投票所に向かわせ、選挙投票率は80%を超えたもようだ(日経)。https://t.co/zZl4SKioo7 pic.twitter.com/IL9uWuFJ8z— 滝田洋一(Yoichi TAKITA) (@takitanufs) February 24, 2025
難民による犯罪がクローズアップされることで、有権者は移民・難民の制限を求める声が高まっています。
ドイツのミュンヘンでアフガニスタン人がドイツ人の群衆に車で突っ込んだ。テロ攻撃の模様。30人が負傷。これは、その男が確保される際の映像だ。今日からミュンヘンでは各国首脳による安全保障会議が開かれる。この男は難民申請中だった。難民がテロリストだった実例。pic.twitter.com/MzpDnJGuwt
— 髙安カミユ(ミジンコまさ) (@martytaka777) February 14, 2025
【X民】過去12ヶ月間でドイツで5件のテロ攻撃があり、犯人は全て難民申請者。アフガニスタン人3件、シリア人1件、サウジアラビア人1件。欧米が厳しくなれば、日本に押し寄せてくる。テロの犠牲になるのは私たち。 | jnnavi https://t.co/XPWQTUg1Wp
— JAPAN NEWS NAVI (@JapanNNavi) February 15, 2025
今回の総選挙の盛り上がりは高い投票率に表れています。
投票率84%、「極右」躍進 ドイツ政治の今後は 東京大大学院教授 https://t.co/rfozgISybB
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) February 24, 2025
旧東西ドイツの境界線を境に、総選挙での投票先が真っ二つに分かれています、冷戦の記憶が今もドイツ政治に影響を及ぼしています。
また、AfDを投票先に選んだ旧東ドイツに住む地域の人々が、旧西ドイツと比較して経済的に恵まれないことを鑑みると、東ドイツを覆っていた共産主義の恐ろしさを実感することができます。
案の定総選挙でもAfD支持が強いのは旧東ドイツ。30年経っても経済的な格差が消えないと言うのは理解できるが、原因はおそらくそれだけではない。第二次世界大戦後に連合国は西ドイツの非ナチス化を徹底させたが、ソビエトは東ドイツの非ナチス化を1948年に辞めて、旧ナチスをリーダーに任命した。 pic.twitter.com/8BdEJFNxMU
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) February 24, 2025