米軍、イラン核施設を爆撃か:トランプ大統領が発表

ドナルド・トランプ米大統領は、米軍がイラン国内の核関連施設3カ所に対して空爆を実施したと発表しました。標的となったのは、フォルドウ、ナタンツ、エスファハーンの各施設で、いずれもイランの核開発において中核的な役割を担っているとされています。

トランプ大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」において、「すべての航空機は現在、イランの領空外にあり、主要目標であるフォルドゥ施設には爆弾の投下が完了した。航空機はすべて無事に帰還中である」と述べました。また、「今こそ平和の時である」とも投稿し、軍事行動の正当性と抑止力を強調しています。

フォルドゥ、ナタンズ、エスファハーンを含むイランの3つの核施設に対する攻撃は、大きな成功を収めた。すべての航空機は現在、イランの領空外にあり、主要目標であるフォルドゥ施設には爆弾の投下が完了した。航空機はすべて無事に帰還中である。偉大なるアメリカの戦士たちに対し、深甚なる敬意と祝意を表する。これほどの偉業を成し遂げ得る軍隊は、世界中いかなる国にも存在しない。まさに今こそ、平和の時である。本件にご関心を寄せていただき、感謝申し上げる。

この攻撃は、イスラエルとイランの間で激化する軍事衝突の中で行われました。イスラエルはすでにイラン国内の軍事・核関連施設に対して数百回に及ぶ空爆を実施しており、米国の今回の関与は、事態のさらなるエスカレーションを意味すると受け止められています。

フォルドウ施設は山中に建設されており、通常の爆撃では破壊が困難とされています。今回の攻撃では、米軍が保有する「バンカーバスター」と呼ばれる特殊兵器が使用された可能性があるとのことです。

https://twitter.com/PAGE4163929/status/1936352545141817497

トランプ大統領 ホワイトハウスXより

国際原子力機関(IAEA)は現時点において、イランが「組織的な」核兵器開発を進めているという明確な証拠は確認されていないとの立場を維持しており、今回の攻撃の正当性には重大な疑問が残ります。

 

米国によるイラン核施設への直接攻撃は、これまで回避されてきた「レッドライン」を越えるものであり、中東情勢は新たな局面に入りました。今後の展開によっては、地域全体を巻き込む大規模な衝突に発展する可能性も否定できません。