保育園の倒産・廃業が急増しています。2025年上半期だけで22件が発生し、前年同期から7割増となりました。このまま推移すれば、年間で過去最多となる可能性もあります。
待機児童問題も今は昔。「保育施設数の増加や少子化の影響を背景に、入園を希望する児童の獲得競争が激化している」と。/「保育園」の倒産・廃業、3年連続で増加 2025年は過去最多ペース(帝国データバンク) https://t.co/wNb2gzIdGN
— 佐々木俊尚 三刷出来!書籍「フラット登山」発売中 (@sasakitoshinao) July 10, 2025
2023年度の時点で約3割の保育園が赤字でした。慢性的な人手不足により受け入れを制限せざるを得ず、さらなる収益悪化に陥る施設も少なくありません。
参照:「保育園」の倒産・廃業、3年連続で増加 2025年は過去最多ペース 帝国データバンク
かつて大きな社会問題となった「待機児童」は、今やほとんどの自治体で“ゼロ”に。しかし少子化と保育施設の増加が重なり、今度は「園児が足りない」状況に変わりました。2025年には需要がピークアウトすることは予想されていました。
来年に迫る保育園の「2025年問題」 需要ピークアウトで「突然閉園」急増の恐怖! : https://t.co/TNlucImQJA #現代ビジネス
— 現代ビジネス (@gendai_biz) June 21, 2024
とくに中小の保育園では、定員割れに加えて保育士の確保難、人件費や食材費の高騰が経営を圧迫しています。
保育士不足で74人転園先未定のまま保育園が続々休園…園児74人の転園先未定のまま札幌市内の認可保育園4園が相次いで休園…『保育士の資格を持つ人』ではなく『薄給激務でも黙って働いてくれる都合のいい人』が足りないだけだと思います。新卒でもないのに手取り15万円程度なんて、やってられません。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) June 3, 2024
また、保育の無償化や制度整備により利用しやすくなった一方、保育サービスの価格は自由に決められず、補助金頼みの制度設計のままです。市場原理が働かず、経営の柔軟性が乏しいままでは、淘汰は避けられません。
「保育園落ちた、日本◯ね」から
何年経ったかしら。行政が力入れたらこれよ。
国民の声を聞いたって意味がないって話にならないかしらね。 https://t.co/OuoFt8fQrB
— 文ママ (@2620balloon) July 10, 2025
保育園の需要は、地域によってとても大きな差があり、都市部では待機児童が多い一方、地方では定員割れが発生している地域もあります。「日本」にお願いしたのが間違いだったのかもしれません。
『保育園落ちた日本死ね』ブログ、書いた奴もどーだと思うけど、共感して署名した2万人も相当バカだろ。保育園の設置主体は地方自治体なんだから、日本死ねじゃないだろ。こんなの書く奴は子供が保育園入れても活躍できねーわ。
— 猫組長 (@nekokumicho) March 9, 2016
いずれにせよ、「保育園落ちた日本〇ね」は日本社会の画期になったようです。
保育園落ちた日本死ねのせいで、言葉使いが酷くても許されるような空気になったのでは。
— 戯画兎 (@giga_frog) May 24, 2020
「保育園落ちた日本死ね」とか「ゲス不倫」が流行語ってなんか悲しいなあ。。。日本語として美しくないじゃない。ユーモアのセンスも皆無で。
— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) December 2, 2016
今後は、保育士確保と制度改革をセットで進め、持続可能な保育体制を築くことが問われています。

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