2025年7月26日、台湾では最大野党・国民党の「親中派」議員24人を対象としたリコール投票が実施されましたが、すべての選挙区で否決されました。与党・民進党が市民団体と連携して展開したこの市民運動は、立法院の「ねじれ状態」を解消し、頼清徳政権の安定化を図ることを目的としていましたが、結果としては政権にとっての逆風となりました。
国民党立法委員24人へのリコール投票 全て不成立の公算／台湾https://t.co/wSaVsP0OoJ
「親中」とされる最大野党・国民党所属の立法委員（国会議員）24人に対するリコール（解職請求）の賛否を問う住民投票は、26日投開票され、全てが不成立となる見通し。
— 台湾ニュース＠中央社フォーカス台湾 (@focustaiwanjapa) July 26, 2025
さらに政権を揺るがす事態として、台湾軍の内部で中国共産党によるスパイ活動が摘発されております。国家安全局の発表によりますと、2020年以降に起訴されたスパイ事件は159件に上り、その約6割が現役または退役軍人であるとされています。今年に入ってからは、軍事安全総隊の増員や機密資格認証制度の導入など、防諜体制の強化が急速に進められております。
【台湾、中国スパイで起訴の6割が現役・退役軍人、空軍の夫婦には懲役47〜57年】
■20年から現在までに中国のスパイ事件で起訴された人は159人。
■このうち95人が現役・退役軍人だった。https://t.co/uugx4xrKHt— 黒色中国 (@bci_) April 18, 2025
こうした摘発の影響は政権中枢にも及んでおります。複数の閣僚がスパイ事件との関係を疑われており、野党やメディアからは辞任を求める声が高まっております。頼総統は国家安全17条を発表し、中国による浸透工作に対抗する姿勢を鮮明に示しましたが、国民の間では不信感が依然として残っております。
"Four former staff of #Taiwan’s ruling party charged with spying for #China"
"Accused held senior positions with @DPPonline including one who worked for Taiwan’s president"
(Embarrassing for @ChingteLai gov't)https://t.co/vhOJfrjKgI
— Ross Feingold (方恩格) (@RossFeingold) June 11, 2025
「#台湾の与党の元スタッフ4人が#中国のためのスパイ行為で起訴」 「告発された者は@DPPonlineで高位の役職に就いており、その中には台湾の大統領のために働いていた者も含まれる」 （@ChingteLa政府にとって恥ずかしいこと）
リコールの不成立とスパイ摘発の相次ぐ展開は、民進党の戦略的誤算を浮き彫りにし、頼政権の求心力を低下させる要因となっています。8月には第2弾のリコール投票も予定されており、政権にとっては正念場が続く見通しです。
南投県選出の国民党籍立法委員2人へのリコール投票実施決まる 8月23日投開票／台湾https://t.co/EQ8DbtIQop
中央選挙委員会は2日、中部・南投県選出の野党・国民党所属立法委員（国会議員）2人に対するリコール（解職請求）の賛否を問う住民投票を8月23日に実施すると発表した。
— 台湾ニュース＠中央社フォーカス台湾 (@focustaiwanjapa) July 2, 2025
頼清徳総統Xより
