石破首相、「戦後80年談話」ではなく「メッセージ」を発出?

石破茂首相は、戦後80年の節目にあたる2025年に向けて、先の大戦に至った経緯などを検証し、自身のメッセージを発出する意向を示しました。硫黄島での記者団の質問に対し、「過去の検証と未来への思いを込めて考えたい」と語りましたが、具体的な発表時期や形式については未定としています。

これまでの節目では、村山富市、小泉純一郎、安倍晋三の各内閣が閣議決定を伴う「戦後談話」を出してきましたが、石破首相は自民党内の慎重論に配慮し、閣議決定を伴わない「個人のメッセージ」として発信する方向で調整中です。

戦後70年談話は、安倍晋三首相が過去の戦争への反省と謝罪を表明しつつ、謝罪を繰り返さない未来志向の姿勢を示したものです。歴代談話を引き継ぎながらも、日本の平和国家としての歩みを強調し、国内外に向けて前向きなメッセージを発信しました。

「談話」ではなく「メッセージ」ということですが、隣国から見たらその区別はつくとは思えません。

 

安倍元首相は謝罪を繰り返さない未来志向の談話を有識者と議論の上で発表しました。一方、石破氏の80年談話は準備不足であることも懸念されます。

https://twitter.com/don_mai_don_mai/status/1949801785507385430

2007年の参議院選挙で自民党が大敗した際、石破茂氏は当時の安倍首相に対し「選挙に負けたにも関わらず、続投するのは理屈が通らない」と辞任を求めました。この発言は、今も記憶に残ります。

安倍首相(当時)と石破首相 2018年 石破首相インスタグラムより