石破首相は、自民党内で臨時総裁選を求める動きが強まるなか、対抗策として衆院解散・総選挙を検討しています。しかし実際に解散を実行するには閣僚や公明党の反対が予想され、現実性は乏しいと見られています。
「やりたくはないが、総裁選になるくらいなら解散する」。今回問われているのは自民党総裁としての責任であり、自民党自体は選挙で否定されている。解散の理由にはならない。
石破首相、衆院解散を本格検討も実現にハードル…「居座り」批判への対抗手段狭まる : 読売新聞 https://t.co/L1LvrSKS1h
— のとみい (@noto_mii) September 4, 2025
首相が「解散カード」を示す背景には、野党が乱立すれば自公が過半数を回復できるとの試算があり、これを根拠に「総裁選で退陣を迫られるくらいなら解散する」と周囲に語り、党内の牽制に利用しています。
しょせん週刊ポストの予測だが、参政党の乱入で立民が沈没というシナリオはあるんじゃないかな。
石破首相が強気で臨む“解散・総選挙”構想 「野党乱立なら自公過半数回復」との試算、参院選をもとにした次期衆院選の議席予測では「自公249、野党・無所属216」と逆転もhttps://t.co/IqSNZBLgXj pic.twitter.com/HgouZywML2
— 池田信夫 (@ikedanob) September 3, 2025
本来野党へのけん制に使われる解散論を自党内に向ける異常事態となっています。
解散が怖くて総裁選を前倒しできない自民党は、解散が怖くて不信任案を出せない立憲民主党と同じ。
そもそも解散権を自党の議員を脅す為に使うのはどうかと思いますが…。https://t.co/56nICYyNrB— 杉田 水脈 (@miosugita) August 28, 2025
解散に踏み切れば、閣僚全員の署名が必要な閣議決定で反対が出ることは避けられず、公認調整も難航します。石破首相は反対派議員に「刺客」を送る案を検討しているとされますが、短期間で候補者を擁立するのは困難です。
すでに党内では臨時総裁選を求める署名活動が進んでおり、実施は来月4日が有力とされています。首相が解散をちらつかせることで一部の議員の動きを抑え込む狙いはあるものの、現実的に解散は極めて厳しい状況です。
自身の所属政党から辞任を迫られて、なぜか「解散」をチラつかせる最低ムーブの総理総裁。憲政史上最低の「醜さ」である。 https://t.co/r2DCfRwlDV
— 木曽崇/Takashi Kiso (@takashikiso) September 4, 2025
さらに「やりたくはないが、総裁選になるくらいなら解散する」との発言は、自民党総裁としての責任を回避する態度だと受け止められています。野党にとっては石破首相のまま解散に持ち込むことが最良の展開であり、不信任案の提出権を握る立憲民主党がその主導権を持っています。他方、自民党は解散を恐れて総裁選前倒しに踏み切れず、立憲民主党もまた解散を恐れて不信任案を出せないという膠着状態に陥っています。
野党としては石破総裁で解散させるのがベストシナリオ。不信任案の決定権は、立民がもっている。 https://t.co/KTYfLXJlHi
— 池田信夫 (@ikedanob) August 27, 2025
過去の選挙で石破首相は、旧安倍派を標的にした衆院選で敗北し、参院選でも給付金政策を掲げながら惨敗しましたが、責任を党全体に転嫁してきたと批判されています。今回も「死ぬときは一緒だ」とばかりに解散をちらつかせる姿勢は、自己保身に過ぎないと厳しく非難されています。
しかし石破は憲政史上もっとも意地汚く総理の椅子にしがみついた男って確かにだよなあ
・前倒し賛成なら氏名公表
って「俺に逆らうなら干すぞ」っていう報復表明だし
・総裁選前倒しなら衆院解散
ってただ自己の保身のために巨大な政治空白を作ろうって話だし。人はどこまで下劣になれるのか pic.twitter.com/uW7H5pIFiw— 椎井蹴人 (@Cait_Sith_co) August 28, 2025
さらに石破首相はかつて「7条解散」に否定的で「69条解散に限定すべき」と主張していたにもかかわらず、首相就任後は自らの延命のために自由に解散権を用いようとしており、過去の発言や国民への約束を反故にしたとの批判も強まっています。こうした矛盾や一貫性のなさは、石破首相の政治的信用を大きく損なう結果となっています。

石破首相 首相官邸HPより






