「脱パソコン・脱メール」で時間の自由を手に入れる

2012年の年末に資産デザイン研究所を設立して仕事を始めました。それ以来オフィスもなく従業員もおらず、自分1人で自宅のリビングで仕事を続けてもうすぐ13年が経とうとしています。

大企業で仕事をしていた時と比べると、今の方が生産性が劇的に高まった気がしています。

それは感覚的なものではなく、数字でも裏付けられます。

会社員時代の年間労働時間は週休2日の200日労働で1800時間くらいでした。今はデスクでパソコンに向かっている時間は年間せいぜい300時間位です。

デスクワークの労働時間は6分の1になりましたが、年収は10倍近くに増えていると思います。

今は投資からの収益もあるので単純比較はできませんが、時給換算の数字だけで見れば60倍効率的といえます。

デスクワークが減った代わりに、すきま時間を活用することが多くなっています。またパソコンではなく携帯を使って仕事の指示ややりとりを行うことが多くなりました。

これなら散歩で歩いている時や電車やタクシーの中でも、ほんの数分の時間を使って仕事を進めることができます。

「脱パソコン」が生産性の向上に役立っているのです。

maruco/iStock

そして、もう1つの生産性向上要因が「脱メール」です。

メールを使ったメッセージのやりとりは、毎回、「いつもお世話になっております」から始まる定型の挨拶文があったりして形式ばっていて面倒です。

いきなりSNSでコンタクトするのは非常識ですが、面識のある人であればメールではなくLINEやメッセンジャーなどを使ってやりとりを行う方が効率的です。

「脱パソコン・脱メール」によってまとまった時間がなくても、細切れに仕事を進めることが可能になりました。

それによって、まとまった時間は、自分の自由時間にして細切れ時間に仕事をサクサクと片付けていくスタイルが確立しました。

最近はパソコンではできるが携帯ではできない仕事がずいぶん少なくなりました。

パソコンを使ったデスクワークの時間はこれからさらに減らすことができるかもしれません。そうなれば、自分が自由にできるまとまった時間がさらに増えることになりそうです。

そんな時間を楽しく有益に活用していこうと思います。

※写真は先日開催されたチャリティ・ワインオークションから


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年9月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。