第一生命ホールディングス(HD)が2025年1月に実施した希望退職募集で、当初予定の1000人を大きく上回る1830人が応募した。純利益が前期比34%増の4296億円という好業績にもかかわらず実施された。この動きは「黒字リストラ」時代の到来を象徴しているが、退職希望者の多さに同社執行役員(最高人事責任者)の沼田陽太郎氏も驚いたという。
割増最大48カ月分はエグいな。仮に36ヶ月や半分の24ヶ月でも退職希望者出てきそうだけど。
第一生命、希望退職に募集の1.8倍が殺到 「割増最大48カ月分」に込めた意味 https://t.co/lhXISbxDwL
— 電機くん (@denkikun_stepup) October 20, 2025
参照:第一生命、希望退職に募集の1.8倍が殺到 「割増最大48カ月分」に込めた意味 日経ビジネス
- 対象は第一生命保険などの50歳以上・勤続15年以上の社員で、退職金上乗せや再就職支援が付いた。特別損失は約290億円を計上する見込み。
- 2025年3月期の純利益は4296億円と増益だったが、国内市場の縮小や事業転換に向けて人員構成の見直しを進めた。
- 応募は想定の1.8倍に達し、会社は全員の退職を認めた。人材の流動化と働き方の転換が進んでいる。
- 背景には、保険事業の成長鈍化とデジタル化・新規事業へのシフトがある。
- パナソニックなど他の大企業も同様の動きを見せており、「黒字でも人を減らす」構造改革が広がっている。
第一生命の希望退職は、業績悪化ではなく将来の競争力強化を目的とする「黒字リストラ」の象徴である。企業が成長戦略の一環として人員削減を行う時代に、日本企業の働き方は新たな局面を迎えている。

第一生命保険株式会社 本店ビル(第一生命日比谷ファースト) Wikipediaより






