
昨日の当ブログでは主に立憲民主党と日本共産党の質問通告が遅いのが原因で総理が午前3時から仕事をするハメになっている事に触れました。
一応、これ以外にも質問通告が前日になってしまうケースがあります。
これは主に野党の立憲共産党が日程闘争を行うためです。
特に民主党政権の菅直人が総理だった時代はこれが酷かったのです。
現金がマイナスになる収支報告書、
外国人献金、
極左暴力集団との癒着、
政治資金を北朝鮮と極めて関係の強い団体へ横流し、
実母を使った不透明な巨額融資、
中国共産党に便宜を図っていた問題、
尖閣で領海侵犯をした中国人船長の異例の釈放と特別扱いでの中国への送還、
尖閣ビデオ隠蔽、etc
民主党政権を守るためにマスゴミが全力で偏向報道をしていましたが、それでも菅直人の抱える問題があまりに多すぎました。
そこで与党民主党は
「いかに野党自民党に質問させないか」
「いかに野党側の質問時間を0にするか」
という小細工をやったりしました。
特に酷かったのが2011年1月28日(金曜日)の衆議院予算委員会でした。
ほとんどの議員は地元での活動のためにその日に審議がないとなれば金曜午後は地元への移動を開始します。
この日、与党民主党は審議が無いフリをしていました。
まったく審議開催の連絡等もないことから、夕方になって各議員が地元への移動を開始。
野党側のほとんどの議員がいなくなったのを確認してから民主党は急遽予算委員会を開催しました。
以下、議事録より。
中井洽委員長:
これより会議を開きます。
開会に先立ちまして、自由民主党・無所属の会、公明党、日本共産党、みんなの党所属委員に対し、御出席を要請いたさせましたが、御出席はいまだ得られていません。
再度理事をして御出席を要請いたさせますので、しばらくそのままでお待ちください。
~中略~
再度理事をして御出席を要請いたさせましたが、自由民主党・無所属の会、公明党、日本共産党、みんなの党所属委員の御出席が得られません。
現在、三十名余の御出席がございまして、定足数は十分ありますので、やむを得ず議事を進めます。
~中略~
ただいま説明を聴取しました平成二十三年度総予算の審査中、日本銀行及び独立行政法人等の役職員から意見を聴取する必要が生じました場合には、参考人として出席を求めることとし、その人選等諸般の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
これで予算委員会の初日審議が終わったことにしました。
不祥事だらけの菅直人としては自分が追及されないように済む方法として野党側が出席できないように騙し討ちにして片付けた形です。
これは自社さ政権、村山内閣の時に審議が無いフリをして金曜の夜に突然委員会を開いて委員会採決を通す騙し討ちを行った成功体験から思いついたのでしょう。
(菅直人や枝野幸男らは自社さ政権で与党側だった)
また民主党政権では与党側が日程闘争を仕掛けて与党なのに審議拒否をしたり、前日にようやく委員会開催が決まるなんてこともザラでした。
ですのでこの当時の野党側の質問通告が前日になるのはよくあることでした。
……セコイ事をして自爆しているように思うのですけどね。
そういうことがあって野田佳彦が総理になると、
「閣僚席の後ろに官僚が答弁メモを用意するための席を作った」
という国会改革()が行われていました。
というわけで昨日に引き続き主に立憲共産党の質問通告の遅さによって高市総理が午前3時出勤状態になっている件について、元霞が関の官僚である国光あやの議員のポストを引用します。
国光あやの 衆議院議員 Ayano KUNIMITSU@ayano_kunimitsu
元霞が関職員として言わせて頂きたい??午前3時に高市総理の出勤が必要なのは、そもそも「(特に野党の)質問通告が遅い」からです。総理が前日にご覧になりたくても質問も答弁も完成していない。前々日の正午まで??という通告ルール、どれほどの野党議員が守ってますか?エビデンスは以下の人事院調査での切なる声をご覧ください。
その中でも、動画の通り高市総理は極力役人への負担に配慮してくださっています。
https://jinji.go.jp/content/900018078.pdf
二日前の正午までというのが質問通告のルールとなっていました。
ですが立憲民主党と日本共産党については本当にこれを全く守ろうとしません。
同じく元霞が関の官僚で元武雄市長の樋渡啓祐氏も
元霞が関の住人から言わせると、とにかく野党の締切が遅い。菅直人、長妻さんには本当に悩まされた。特に前者は午前零時を越して追加質問。関係省庁と答弁のすり合わせをして終わるのが朝4時。大臣レクは朝7時半。ルールは守ってほしいと心から思っていましたが。今は改善されたのかしら。 https://t.co/7OqDKf3brd
— 樋渡 啓祐 (@hiwa1118) November 7, 2025
樋渡 啓祐@hiwa1118
元霞が関の住人から言わせると、とにかく野党の締切が遅い。菅直人、長妻さんには本当に悩まされた。特に前者は午前零時を越して追加質問。関係省庁と答弁のすり合わせをして終わるのが朝4時。大臣レクは朝7時半。ルールは守ってほしいと心から思っていましたが。今は改善されたのかしら。
この質問通告の件。
野党時代の自民党の一部も酷かったので改めて取り上げておきます。

自民党側はこうした問題に対して国会改革として質問通告を二日前には出すとか国際会議など大臣の海外出張に配慮するとか、海外要人との面会などに配慮するとか、(民主党は大臣に仕事をさせないために質問がなくても大臣を呼びつけていた)そんな事を提案していました。
そうしたことを民主党側が悉く無視してきたので自民党側でも一部がその報復として漠然とした質問通告という民主党と同じ事をやっていたようです。
(子供みたいなことやってんなよ……)
それで民主党政権は国会改革と称して自民党が野党民主党に提案していた内容をそっくり提案してきたんです。
その件について、平成23年1月26日(民主党政権時代)の衆議院本会議での小池百合子議員の質問から引用します。
先般、民主党の岡田幹事長から、今後の国会運営のあり方に関する提案がございました。これまで民主党が行ってきた国会での数々の妨害行動を棚に上げ、いざ与党になって、都合が悪いから直しませんかでは、まさに御都合主義と言わざるを得ない。
熟議の国会を標榜するのであるならば、議会制度協議会という協議の場もあります。今回提案のあった三点に限らず、自民党はこれまでも多くの国会改革を提案してまいりました。大臣の海外出張や質問通告などは既に与野党が合意した問題であり、実は、それらをことごとく無視してきたのは野党民主党だったんです。まず反省から始まるのが真摯な態度というものでありましょう。
昨年十月、ブラッセルで開かれましたASEMに際して、菅総理は国会の合間を縫って出席されましたね。谷垣総裁は、そのとき、みずからのツイッターにこう書き込んでおられます。「菅総理がASEM出席をどうするかと検討されているようですが、温家宝首相も出席します。臨時国会では直ちに問い質すべきことが山積みですが、だからと言って足を引っ張るつもりはありません。総理は行くべきです。」
これまで、野党の代表がこんな発言をされましたでしょうか。そして、実際に総理はASEMの会議にいらしたのであります。それは、私たちが認めたからであります。
私も、一泊四日でブエノスアイレスへのトンボ返り案や、ロンドンでの会議出席のため、パリ行きの深夜便とユーロスターを乗り継ぎながらも、実際の滞在時間は二時間弱という、体力勝負、弾丸ツアーを数多くこなしてまいりました。
国際会議は、会議自体はもちろんでありますけれども、会議の合間に行う二国間会談などが重要なのは、その身になればもうおわかりのことでありましょう。
チャーター機を使用すれば、何人乗ったから一人が幾らだねというように野党時代に追及してこられたのが民主党なのであります。昨年の仙谷官房長官のダボス行きには豪快に政府専用機も飛ばされましたが、私たちはそのことでねちねちと追及したでありましょうか。
質問通告を2日前にやるだとか、質問内容をもっと具体的にしようとか、そういう自分達が野党時代に提案されても他の野党の手前渋々合意したとしても、結局ガン無視し続けて来たのが民主党でした。

ところが与党になって苦しくなった民主党は自分達が徹底的に無視してきたことを改めて国会改革として提案するに至ったわけです。
漠然とした質問通告の場合は一応官僚から
「具体的にどういう質問したいのか?」
という事を詰めるためにいわゆる事前の問い合わせ、レク要請が来ます。
これにはだいたいの議員は説明します。
そりゃそうです。
具体的な内容が詰められた方がより深掘りできるんですから。
ところが再び野党に戻った民主党はまた同じ事をやり始めただけでなく、資料調査や答弁書作成のために官僚が事前に問い合わせやレクを要請してきても拒否するということをやってしまうのです。

こうすれば政府側に個別具体的な重箱の隅をつつくような質問をして
「事前の通告がいただけてないので今手元に詳しい数字がありません」
等の回答をしても
「質問通告しています!」
と言い張って
「この程度も答えられないんですか!」
とドヤることができるからでしょう。
小池百合子議員が指摘していたように質問通告(2日前提出)などについては与野党でとっくに合意していた話でした。
ですが現在にいたるまで立憲民主党と日本共産党はほとんどこれを守りません。
2021年のものになりますが以下。

株式会社ワーク・ライフバランスというところのものになりますが、質問通告の2日前提出を守っていない政党は圧倒的に立憲民主党と日本共産党だということがわかります。
これはこれまでも他のメディアなどでも指摘されてきたもので現在に至ってもこの状態は変わっていません。
以下、令和5年(2023年)6月21日の参議院議員運営委員会より。
日本維新の会、清水貴之議員の発言から
清水貴之
最後に、通告時間が遅くなることで省庁の答弁作成が深夜や未明に及ぶことを是正するためにも、本会議や委員会の質問通告時間のルール化、内容の事前公表の義務化を求めます。
昨日の衆議院の議院運営委員会においては、質疑二日前の正午までを念頭に置いた速やかな質問通告に努める旨の申合せが行われました。国会全体として取り組むためにも、参議院においても同様に申合せを行い、改善を図るべきではないでしょうか。
主に立憲民主党と日本共産党が質問通告の締め切りを守らないせいで、官僚達の残業時間が過労死レベルになっている実態が報じられるなどしていたため、「質問通告は2日前正午までを守りましょう」ということで改めて令和5年6月20日に衆議院では与野党合意された形です。
令和5年2月3日の鈴木宗男議員の質問主意書で以下のようなやり取りがありました。
鈴木宗男:
申合せ事項には、本会議、予算委員会、他の委員会について「質疑者は、原則として、前々日の正午までに質問の趣旨等について通告する」となっているが、政府はじめ各府省庁は把握しているか、見解は如何。政府答弁:
政府としては、御指摘の「申合せ事項」の内容は承知している。
ということで
「質問の二日前正午までに質問通告をすることで与野党申し合わせている。」
これが政府の公式見解となります。
ですが主に立憲民主党と日本共産党がこれを守らず、全く状況が改善されていないので報道もされてしまい、改めて前述のような令和5年6月20日の衆議院での
「質問通告は2日前の正午までを守りましょうね」
という与野党合意に繋がりました。
それでも立憲民主党と日本共産党は現在に至ってもまるで改善していないのです。
立憲民主党と日本共産党のせいでブラック労働を強いられている。
この都合の悪い事実に対して日本共産党の山添拓議員がこんなポストをしています。

山添 拓@pioneertaku84
「2日前通告ルール」なるものは存在しない。
例えば参院予算委員会は理事会で日程を協議する際、前日正午までに質疑通告(答弁要求する大臣を指定)、質問内容の通告は前日午後5時を目途とするのが通例。なお、翌日の質疑が前日午後に決まることも多い。前日の答弁を踏まえ質問を練ることも当然必要。
さすがは線路に勝手に侵入して書類送検された迷惑撮り鉄。
ルールは自分に都合が悪かったら無いものにしてまうようです。
先日は共産党の地方議員が日本共産党の公選法違反を証拠付きで指摘されているポストに「デマ」と言い切って投稿者に圧力をかけるようなことをしていた事を取り上げましたが、日本共産党は自分達に都合の悪い事実の指摘についてはなんの根拠も示さず「デマだ!」と嘘をついて誤魔化すのです。
デマで誤魔化そうと、官僚や総理に異常なブラック労働を強いる原因になっているのが<立憲民主党と日本共産党が自分達も合意した質問通告は2日前正午ルールを全く守らないため>この事実は変わりません。
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年11月10日のエントリーより転載させていただきました。






