90歳現役の秘訣は「ポジティブ、好奇心、年齢からの解放」

私が主催する投資家コミュニティー「資産設計実践会」メンバーとしてもう8年参加してもらっている田中憲明さんが90歳の卒寿の会を開催しました。

写真の通り90歳とは思えない颯爽とした立ち姿で、今も現役バリバリで活躍するお元気な姿には驚きしかありません。

健康法の研究をしたり空手を極めたりとフィジカル面でも鍛錬されていますが、長年お付き合いして感じる事は心の持ちようが若さを作る大きな要因になっていることです。

私は田中さんが人の悪口や愚痴などのネガティブな話をしているのを聞いたことがありません。明るく前向きな話題ばかりなので、いつも周りにたくさんの人が集まってきます。誰でもポジティブな人と一緒にいて楽しく過ごしたいのです。

そして好奇心も旺盛です。資産設計実践会にも毎回熱心に参加してもらい、史上最年長メンバーとして金融の知識を貪欲に吸収しています。資産運用以外にも新しいことに次々とチャレンジする姿はまるで少年のようです。

さらに、何よりも若さに大切な事は自分の自然年齢によって自分の人生に「フレーミング」をしないことです。

シニアになると「もう歳だから」「この年になって恥ずかしい」「今さらもう遅い」といった自然年齢に縛られた行動をすることが多くなります。それが自分の行動パターンを悪い方向に変えてしまい活力を奪われてしまうのです。

自然年齢を気にすることなく、その枠を超えた自由で素直な気持ちで自分のやりたいことをやる。自然年齢とは何年生きてきたかという時間に過ぎません。クラシックカーになっても新しいものより輝きを失わない車があるのと同じです。

いずれにしてもフィジカルとメンタルの両面からの生き方が驚異的な活力を生み出しているのだと思います。

私は60代ですが、まだまだ「ハナタレ小僧」であることを実感させられる暖かく素敵な会でした。

私の人生のロールモデルは30年先を走っている田中さんです。まだ足元にも及びませんが、まずは70歳になったら私も仲間を招いてパーティーを開催することを目標にこれからの10年を過ごしていこうと思います。

Jub Job/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年11月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。