家賃高騰の解決策はトランクルーム

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西麻布に借りていたトランクルームが来年の3月でクローズすると連絡が入りました。それまでに荷物を別の場所に移動させなければなりません。

トランクルームに入れている物は過去の思い出の品のようなものばかりです。子供の頃のノートや若かりし頃のCD・ビデオ、更には取材記事が掲載されたのような雑誌、あるいは確定申告や法人の決算書などです。どれも普段見る必要はないですが、もしかしたら将来捨ててしまっていると後悔するようなものばかりです。

1.5畳ほどのスペースに毎月2万円ほどのレンタル料を払っていますが、自宅に置いておくよりは経済的と言えます。ただ、家からの距離があるとどうしても出し入れをするのが億劫になってしまいます。

引越しをしてさらに距離が遠くなってしまったので、ここ数年でトランクルームに行って、中をチェックしたのはわずか1回しかありません。

恐らく多くのトランクルーム利用者の人たちは同じような使い方をしていると思います。

新しく借りようと検討しているのは自宅から歩いて20分ほどの大手の経営するトランクルームです。価格は2割ほど高くなってしまいますが、駐車場もあって車での出し入れも簡単にできるのがメリットです。

2025年を振り返って家にあって一度も使ったことのないものがどのくらいあるかチェックしてみてください。恐らくほとんどの人の家には普段はほとんど使うことの無いものが溢れているはずです。それらの保管をするために高い家賃を払うのは勿体ないことです。

家賃が高騰している中で、賃料を抑えるのに最も効果があるのは不要なものを家に置かないことです。ものを減らすことで狭い部屋であっても有効に使えるようになります。たまにしか使わないものはトランクルームのような別の場所に保管して必要な時にすぐに取り出せるようにしておくと便利です。

かくいう私も大量のウイスキーを自宅に保管しています。常温で品質管理できるのであれば、このウイスキーもせっかくのタイミングなのですべてトランクルームに移動させるのも悪くないと思い始めました。

トランクルームの閉鎖を聞いて最初は面倒くさいことになったなと思いましたが、発想を転換すれば不要なものを整理するきっかけになり、さらに家のスペースを広くできるきっかけに出来そうです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年12月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。