インフレ税って何?

このごろちょっとインフレ税が話題になっているので、チャットGPTに聞いてみた。

Q. インフレ税って何ですか?

  • 物価上昇(インフレ)でお金の実質価値が目減りし、全国民から負担を徴収するのと同じ効果が生じる、という経済学的な考え方です。
  • 法律で課される税ではないが、お金を貸している人が損して借りている人が得をします。最大のお金を借りているのは政府なので、税金をかけるのと同じ効果があります。
  • 誰がどれだけ負担しているか分かりにくいので、隠れた税金とも言われます。

Q. どういうしくみですか?

  • お金の価値が下がる:物価が上がると、同じ100万円で買えるモノやサービスが減ります。名目は同じでも実質的には目減りします。
  • 固定金利の債権が目減りする:国債や預金など、金利がインフレ率より低い場合、実質利回りはマイナスになります。
  • 借金が軽くなる:国債残高は名目額のままなので、インフレが進むほど実質負担は小さくなります。

Q. 誰が損して誰が得するんですか?

損する人

  • 現金・預金を多く持つ人(預金の7割は高齢者がもつ)
  • 年金受給者など収入が物価に連動しにくい人(基礎年金は物価スライドがある)
  • 賃金が上がらない人(労働組合に入っていないパート・アルバイトなど)

得する人

  • 借金している人(返済の実質負担が軽くなる)
  • 政府(国債の実質債務が軽くなる)
  • 株式や金(ゴールド)をもっている人

要するにインフレ税は、お金を貸している人が損して借りている人が得するのです。最大の借り手は政府ですから、政府は増税しなくても税収が増えます。法律も国会の同意もありません。政府にとっては夢のような税ですね。

Q. 高市政権の政策はインフレ税ですか?

  • 高市首相はそう言ったことがありませんが、マスコミは「インフレ税だ」と批判しています。
  • 来年度予算で財政支出が増えるのにプライマリーバランス(基礎的財政収支)が黒字になるのは、インフレ税のおかげです。
  • 2024年までの4年間で、政府債務の名目GDP比は20%ポイントも減りました。これは経済成長のおかげではなく、インフレで分母の名目GDP(実質GDP×インフレ率)が増えたためです。

日本経済新聞より

Q. インフレ税で円はどうなりますか?

  • 為替レートは通貨価値の相対的な関係で決まるので、他の条件が同じならインフレになると円は下がります。
  • 今は日本のインフレ率や金利は先進国よりやや低いが、これからインフレがひどくなると円が下がる可能性があります。
  • 円の目減りをきらう人が外貨建ての資産に移し替えるキャピタルフライトが起こる可能性もあります。

Q. これでよかったといえるんでしょうか?

  • 今の3%近いインフレがいつまで続くかはわかりませんが、今後も10年続くなら、政府債務は3割以上減り、英米並みになるでしょう。
  • ただしインフレは預金課税なので、預金の7割をもつお年寄りの資産は大きく減ります。
  • キャピタルフライトが起こると、円が暴落して日本経済がめちゃくちゃになるリスクもあります。
  • 政府と日銀がインフレ税をコントロールする新しいアコードをつくってはどうでしょうか。