原材料価格や物流費、人件費の高騰が続く中、2026年も食品、日用品、サービス、電気・ガスなど幅広い分野で値上げの動きが広がる見通しとなっている。企業各社は原材料の高止まりや輸送コストの増加を理由に価格改定を発表しており、消費者の生活費に一段の負担増が予想される。実際に飲食料品の値上げ予定品目は前年に比べ減少傾向にあるものの、依然として多数が計画されている。消費者物価や卸売価格の動向も下支え要因となっており、物価全般に影響が及ぶ構図が続いている。
2026年値上げ動向
食品・飲料
- 食品メーカー195社調査で、2026年1〜4月にかけて約3,593品目の値上げが予定されている。冷凍食品、コメ関連製品、調味料、酒類など多岐にわたる。
- 2026年の値上げ品目数は前年に比べて約4割減となる見込みだが、月約1,000品目前後のペースでの値上げが常態化する可能性が高い。
- 値上げ要因の中心は原材料価格高で、全体の約99.9%を占めるほか、物流費や人件費の影響も大きい。
- 飲料・酒類分野は値上げ対象品目が多く、全体の大部分を占める傾向が見られる。
日用品・サービス
- 調味料や包装資材の価格高騰が日用品の値上げ圧力となっている。梱包材やプラスチック容器など資材価格の上昇が反映される。
- 日用品カテゴリーでは紙製品、洗剤、ケア用品なども引き続き値上げが予想される。
- 自動車保険料などサービス分野でも損害保険会社が保険料を引き上げる動きが報じられている。
交通・光熱費
- 交通費ではJR東日本の運賃体系改定による値上げが予定されており、システム維持費や人件費上昇の反映が指摘されている。
- 電気・ガスなど光熱費関連は燃料調整費やエネルギー価格の影響を受け、引き続き値上げ圧力がかかる可能性がある。
物価全般の背景
- 2025年時点の卸売価格や消費者物価は依然として上昇傾向で、食料品などの価格圧力が持続している。
- 呼応して、2026年も企業による価格改定発表が相次ぎ、家計への負担が続く可能性がある。
2026年の値上げは、2025年のような極端なラッシュ状態からは一旦落ち着く見込みとなったものの、依然として多数の食品・日用品・サービス分野で価格改定が予定されている。原材料高と物流費、人件費の影響が主な要因であり、これらは短期間で解消されない可能性が高い。消費者の生活費負担増は継続し、家計のやりくりや節約志向が一段と重要になる局面が続くとみられる。

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