不倫疑惑は致命傷にならず。前橋市長選がポリコレに投げかけた問い

【NHKニュース速報】として流れた、前橋市長選の結果。いわゆる“ゼロ打ち”で、前職の 小川晶 氏が当選確実となりました。

部下の男性とのホテル問題が報じられ、辞職に追い込まれた経緯を考えれば、「復帰は厳しいのではないか」と見る向きも少なくなかったはずです。

しかし結果は完勝。これは、不倫問題が必ずしも政治家としての“致命傷”にならないことを、有権者が明確に示した選挙だったと言えるでしょう。

近年の政治空間では、スキャンダルに対する厳格な倫理観、いわゆるポリコレ的な空気が強まっています。

もちろん、政治家には高い倫理性が求められるのは致し方のないことです。

一方で、私生活の問題と政治的評価をどこまで切り分けるのかという問いが、改めて突きつけられた結果でもありました。

有権者が今回重視したのは、「過去の不祥事」よりも「実績」や「市政運営への評価」、そして「他の候補者との比較」だったのでしょう。

民主主義とは、最終的に有権者が何を許容し、何を重視するかを選び取るプロセスでもあります。

ただし、一点だけ見過ごしてはならない問題があります。それは、懲戒処分を受けた部下の男性職員の存在です。

権力関係がある中で起きた問題において、立場の弱い側だけが大きな代償を払う構図があったとすれば、それは決して健全ではありません。

市長として続投する以上、この点については何らかの説明や配慮、対応がなされるべきだと強く感じます。

政治は「結果」だけでなく「姿勢」も問われるもの。

今回の当選が“免罪符”になるのではなく、より説明責任を果たす出発点になるのかどうか。
そこを有権者も、そして私たち政治に関わる者も、厳しく見ていく必要があります。

選挙結果は尊重する。しかし同時に、権力の在り方と責任の取り方については、問い続けなければならない。。

今回の前橋市長選は、そんなことを考えさせる選挙でした。

小川晶氏SNSより


編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2026年1月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。