住民の「民度」に反比例する「張り紙」の数

私が学生時代に通っていた都立高校には、当時は厳しい校則が一切なく、高校に車に乗ってきたり、ラーメン店に教室までの出前を頼む強者もいました。

いたずら好きな学生が多かったのですが、いわゆる進学高で物わかりの良い生徒が集まっていました。そのせいか、先生があれこれ指示をしなくても自分たちで自主的にルールを作り、学校側にあれこれ指導される前にトラブルを起こさないようにしていました。手前味噌になりますが「民度」の高い生徒が多かったと思います。

生徒の「民度」が下がるとルールやマナーを守ることができず勝手なことを始める人たちが増えてきます。自分たちでコントロールできなくなれば、学校が規制して注意するしかありません。

これは住宅地でも同じです。

最近中央区の東京湾岸エリアには張り紙が目立つようになりました。今週道を歩いていると新たな注意が4か国語で書かれていました(写真)。

確かにこのエリアにはワンコの落とし物を毎日のように見かけます。中には道の真ん中に堂々と鎮座している「置物」もあり、飼い主の神経を疑うこともあります。ペットを飼っている私でもそう思う訳ですから、ペットに縁のない人やペット嫌いな人にとっては不愉快極まりないのではないでしょうか?

ペットの落とし物だけではありません。学校の校庭には写真撮影禁止の張り紙があります。あるいはタバコのポイ捨て禁止、歩きながらスマホ禁止など注意事項だらけです。

誰もがマナーを守り他人に迷惑をかけない生活をしていれば、このような張り紙や注意書きは必要ありません。

「張り紙」の数は住民の「民度」に反比例します。

張り紙や注意書きが増えてきたと言う事は、住民の民度が下がってきたことの裏返しです。

警告しても相変わらず勝手なことをして周りに迷惑をかける人が減らなければ、いずれ条例や法律で規制するしかなくなります。

そんながんじがらめの窮屈な社会にはなって欲しくないものです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年2月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。