「Amazonで見てヨドバシで買う」令和の消費者

黒坂岳央です。

「ヨドバシで見てAmazonで買うのが最高コスパ」というのは平成の消費行動だった。家電量販店の展示物を見て、ネットで安く買う「ショールーミング」と呼ばれたこの行動は、既存小売を破壊するAmazonの象徴として取り上げられてきた。

だが2026年現在、今はその逆「Amazonで見てヨドバシで買う」人が出てきている。筆者のその一人だ。

TkKurikawa/iStock

買い物も配送も難しいAmazon

Amazonは「令和最新版」とつけられた粗悪中華品が混じることが長らく問題とされてきた。公式メーカー品を探しているのに、油断すると偽物を掴まされる。筆者はAmazonで買う時はページの詳細をAIにコピペして購買決定を確認することもある。Amazon.co.jp発送以外は注意が必要だ。

また、厄介なのが買い物だけではない。最近話題になっているのは、デリバリーサービスパートナーだ。コスト最適化のために外部委託を拡大した結果、誤配・置き配放置・雑な扱いが常態化した。SNSで「配達員の質がよくない」という声を非常によく見るのは感情論ではないだろう。

対してヨドバシは買いやすい。偽物がなく、ヨドバシ・エクストリーム・サービスは自社物流を貫く。高額家電の設置・旧製品回収まで含めれば、「早く届く」だけのAmazonとは土俵が違う。

実際、これは筆者が特別にヨドバシびいきというのではなく、JCSI顧客満足度でヨドバシ.comが12年連続首位を維持している事実がある。今や消費者は「プロセスの質」にお金を支払っているのだ。

大型家電は特にヨドバシ

筆者は引っ越しに際して、炊飯器、冷蔵庫、洗濯機、オーブンその他、かなり高額な買い物をしたが、Amazonで詳細を見てヨドバシ他、ソフマップなど日本企業の販売店から購入した。「ヨドバシで見てAmazonで買う」は逆が起きているのだ。

特に配送対応は大きい。お届け日が選べる、選べない、設置、組み立ての有無なども含めると大型家電はAmazonよりヨドバシが良いだろう。

「同じものを買うなら安いほうがコスパいい」と価格一点で動いていた消費者が、配送品質・情報信頼性・実質価格の三点で再評価した結果、店舗に戻っている。これは小売の「復活」というより、Amazonが自壊した結果、相対的にヨドバシが浮上したというべきかもしれない。

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なめてくるバカを黙らせる技術」(著:黒坂岳央)

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働き方・キャリア・AI時代の生き方を語る著者・解説者
著書4冊/英語系YouTuber登録者5万人。TBS『THE TIME』など各種メディアで、働き方・キャリア戦略・英語学習・AI時代の社会変化を分かりやすく解説。

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