宮城・白石観光:映画ロケ地と水辺の風景を楽しむ城下町さんぽ

よい天気。

東北にやってきました。2月にも来ており3か月ぶりの訪問です。

仙台空港駅から電車を乗り継いでやってきたのは、宮城県南部の白石市。「白」石らしく、駅名板が白いんですね。多くの駅がリニューアルされるなか、伝統的な国鉄型の駅が残っています。

駅にはかなり年季の入ったれんが倉庫が建っています。明治20年に日本鉄道が白石駅を開業したときに建てた油庫で、140年経った今もなお倉庫として活躍しています。

ポストの上に、城。

白石は伊達氏の家臣である片倉氏が居城としていた城下町として発展しました。城自体は平成7年に再建されたものですが、今も城下町としての面影が町のそこかしこに残ります。

駅から城に向かう途中に建つ、壽丸屋敷(すまるやしき)。明治中期に建てられた豪商、渡邊家の屋敷です。趣のある日本建築の屋敷は、今はひな人形展やきものまつりをはじめとした地域のイベントの開催地として活用されています。

住所の案内看板も歴史を感じさせます。

片倉家の家臣、小関家の武家屋敷にやってきました。18世紀前半、享保15年に建てられた茅葺きの建物です。

ここで暖を取りながら食事を取っていたのでしょう。

3間ほどのさほど広くない屋敷で、当時の地方の中級節の暮らしぶりを垣間見ることができます。

屋敷を出たところに川が流れています。石段が下がっているのでここで水を汲んだり、洗濯をしていたのではないでしょうか。

深緑越しに川に光が差し込んで美しいです。この川は沢端川といい、白石城の外堀の役割を果たしていました。初夏にはきれいな水の川にしか生息しない梅花藻(バイカモ)も花を咲かせます。

川の中の緑色の藻がバイカモ。
まだ花が咲くには早い時期でした。

6年前に公開された、松たか子さん主演の映画「ラストレター」は、そのロケの一部が白石市で行われました。沢端川では神木隆之介さんや森七菜さんたちが生物部の採集のシーンで川に入って撮影をしています。

神々しい。。。(画像はお借りしました

撮影したのはおそらくこの辺り。

「ラストレター」で見たこの沢端川の美しさに誘われて、6年越しに白石を訪ねることができました。

神明社の鳥居までやってきました。ここかつて厩口門とよばれる門があって、白石城で飼われていた馬が出入りしていました。門は市内の延命寺に移築されています。ここから神社を経由して城に向かいます。途中の藪で鶯が鳴いていました。ものすごく近い距離で鳴いていて葉が揺れていたので、見えるかな?と思いましたが姿を見ることはできませんでした。

そしてこちらが白石城。いつ建てられたのかは分かっておらず、後に白石氏と名乗る刈田氏が中世にここを居城としていた記録が残っています。戦国の世を経て、伊達政宗の側近である片倉氏が入城し、明治時代まで仙台藩の南部を統治しました。

奥羽越列藩同盟旗。

戊辰戦争の際、仙台藩を中心にした東北地方の各藩が白石城で会津や庄内藩が朝敵とされたことの赦免を乞う嘆願書を提出しました。白石列藩会議と呼ばれており、その却下などがきっかけとなって反新政府の奥羽越列藩同盟が結成され、新政府と交戦することとなりました。

白石には全国に誇る白石温麺(うーめん)という素麵に似た麵があります。素麺よりも短く、素麺と違って油を使わず消化にいいのが特徴です。鈴木味右衛門という男が、胃を悪くした父のために食べやすい麵を開発したのが始まりと言われています。

温麺なのでこのように暖かくしていただくこともできますが、素麺のように冷たい麺も美味です。市内をはじめ仙台駅でも購入できてお土産品にも最適です。わたしは仙台に来ると必ず買っているほどのファンです。ふるさと納税でもあるので、ぜひ、お試しあれ。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2026年5月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。

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