ほぼすべての人に直接的にインパクトをもたらすような製品やサービスが生まれた時、経済は大きく伸びます。近年だけ見ても今世紀初頭のITバブルの発端はウィンドウズ95に始まるパーソナルコンピューターの時代の幕開けがトリガーとなり、そこからさまざまな派生商品やサービスが生まれ、人々が想像力をたくましくしたことで引き起こされたハイテク株の暴騰でした。
その後、アップルの時代が先行し、GAFAMの時代がやってきます。アップルはジョブズのストーリーが生み出すマーケティン力だったと考えています。アマゾンのベゾス氏にしろテスラのマスク氏にしろ、それぞれにストーリー性があったのですが、こちらはやや色あせた感じがします。
この次の一手ですが、今年は大型AIのIPOが続きます。オープンAIとアンソロピック。そして宇宙関連ではスペースXが今月にも上場します。お前はどう見るのか、と言われるとAI2社には見向きもしません。共に素晴らしい能力を提供してくれると思いますが、食傷気味であります。その点、宇宙関連はまだ夢があるのでスペースXには興味がありますが、IPOが135㌦程度と聞こえてきており、一部アナリストが実力はこの半額と言っているので上場で飛びつかず、様子を見てからで大丈夫だと思っています。

トランプ大統領とマスク氏 ホワイトハウスXより
実は数週間前に仕込んだのがIBM。今更IBMですが、次の時代のコンピューターと言えば量子コンピューターでIBMはその最先端を走っているのはご承知の通り。そしてここにきてその開発に加速度をつけ、潤沢な資金も投入することになっており、次の注目は量子コンピューターになってくるとみており、まだ世界の目がそこまで向いていないうちに投資をしています。
そして私が最も注目しているのがフィジカルAIであります。昨年のクリスマスの頃、このフィジカルAIについてこのブログで将来性のある産業として取り上げています。その頃は中国のロボットがやけに報道されていたのですが、半年前の時点ではAIとロボットを組み合わせるアイディアはまだ世の中の想像力を掻き立てるには早すぎたようです。
クリスマスの時に書いた内容の一つに介護としての用途を掲げています。介護も身体介護もあればコンパニオンといって話し相手になるサービスもありますが、まずはコンパニオンサービスを介護AIロボットに託せる時代を期待しています。
また家庭教師もできるし企業の新人教育もありです。教習所などの教官変わりもできます。アイドルに変身することも可能でしょう。私が期待しているのはフィジカルAIが「一人一台の時代が来る」という点です。
実質的にパーソナルユースのフィジカルAIロボットをクローン人間化させ、認知症になっても記憶などを全て残す対策もできます。現代でもパソコンやスマホで記憶できるじゃないか、とおっしゃると思いますが、それは使用者が意図的かつ作為的にその記憶をさせることを取捨選択できるのですが、フィジカルAIではその選択が極限までできない状態=自動的に記録されるようにするのです。するとどうなるか、といえば例えば犯罪がしにくくなるというメリットも生まれるかもしれません。
先日、当地で使っていた体組成測定ができるタニタの体重計が壊れたので、北米のメーカーの最新型に買い替えました。これは自分のスマホとの連動で、使う時はスマホでアプリを立ち上げて使うので当然、そこではウソがつけず、データは蓄積されます。最近のITガジェットは恣意的なデータ操作がしにくくなってきており、上述のパーソナル フィジカルAIはまさにその集大成ということになります。
5年前の〇月〇日の昼食に何を食べたとか、〇〇レストランに行った履歴とか、どこでいくらお金を使ったかとか、〇〇さんと電話で話したのは何時でその会話内容の要約ははどんなものだったかが全てわかるとなればどうでしょうか?
私のイメージするフィジカルAIは人間が画像の読み取りのために特殊な眼鏡を通じて例えばレストランや店舗でいくら払ったかを人間の目線に合わせて特殊な眼鏡が読み取り、記憶し、仕分けするという機能を考えています。携帯する端末に一時的に記憶させ、帰宅後に本体のAIロボットに自動的に記憶を伝送し、整理しなおすという2段階の仕組みが取れるとみています。(メガネが嫌なら耳にカメラをつける手段もあるかもしれませんね。)もちろん自宅のロボットは対話型で移動もできるので洗濯とか、掃除、留守中の対応ができます。
どうですか?SFみたいな話だと思うのですが、10年ぐらいのうちには実現できるとみています。もしもそれが普及するなら爆発的な需要は確実でヒット作どころの話ではないとみています。
なんだか未来小説のような内容になってしまいましたが、投資にしろ経営にしろ、人生にしろ将来がどうなるのかを見据えて自分の立ち位置をどうピボットさせるのか、これが大事なのだと思います。皆さんもSF小説を頭の中に描いてみたらいかがでしょうか?
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年6月7日の記事より転載させていただきました。







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