ベジャール・バレエ遠征で見つけた、ブリュッセルの美食とアート

出口里佐です。

2026年5月7日ベジャールバレエ、ブリュッセル公演のカーテンコール。

5月初旬、ベルギー・ブリュッセルを訪れました。目的は、ベジャール・バレエ・ローザンヌの引っ越し公演です。推しダンサー、オスカー・シャコンの出演を願い、半年前から2公演分のチケットを確保していました。せっかくブリュッセルまで行くのですから、公演だけで帰るのはもったいないと思い、街歩きやグルメ、美術館も楽しんできました。

パリ北駅の出発ホームを示すスクリーン。20分前くらいにようやく表示されました。

ユーロスターはブリュッセル南駅に到着。そこからローカル線に乗り換え、ブリュッセル中央駅に移動するため、待っているところです。

ブリュッセル南駅へは、パリ北駅からユーロスターで約1時間半。ロンドン行きとは異なり、シェンゲン圏内の移動なのでパスポートコントロールはありません。30分ほど前に駅へ着けば十分で、ロンドン行きのような長蛇の列もなく、とても快適でした。

9Hotel Centralの朝食のワッフル。目の前で焼いてくれます。蜂蜜とブルーベリージャムでいただきました。ベルギーに来たという気分になります。

宿泊したのは中央駅近くの「9Hotel Central」。駅の地下通路を出るとすぐ目の前という抜群の立地で、公演会場のシルク・ロワイヤルへも徒歩約10分です。デザインホテルらしい洗練された内装に加え、朝食では焼きたてのベルギーワッフルが楽しめます。早朝出発の日には、前日にエクスプレス・ブレックファストを予約しておくと、紙袋に入った朝食を受け取れるサービスも便利でした。

ムール貝料理で有名な老舗、シェ・レオン。

バケツのような容器に白ワインで蒸したムール貝が山盛り。しかし一人で完食できました。
フレンチフライとビール付きで20ユーロほど。ビールは、ミネラルウォーターに替えてもらいました。

初日の夕食は、ベルギー名物のムール貝を求めて老舗レストラン「Chez Léon」へ。当日の午後でも予約でき、17時30分という少し早めの時間を選んだのが正解でした。

白ワイン蒸しのムール貝とフレンチフライのセットは約20ユーロ。大きな鍋いっぱいのムール貝は食べ応え十分で、ベルギーに来たことを実感する一皿でした。グリーンサラダを添えるだけで十分満足できるボリュームです。店を出る頃には満席となり、入口には行列ができていました。

スペキュロスクッキーで日本でも有名な、DANDOY。
お店のなかは、焼きたてのクッキーの香り。

食後は近くのアーケードを散策。チョコレートや焼き菓子の名店が並び、ベルギーらしい甘い香りが漂います。スペキュロスで有名な「Maison Dandoy」は大行列だったため断念。その代わりに立ち寄った「Délices du Roy」では、小便小僧のパッケージが楽しい板チョコレートとマロングラッセをお土産に選びました。

お土産にチョコレートとマロングラッセを買いました。

20時開演のシルク・ロワイヤルへは、少し早めにホテルを出発し、途中のスーパーでミネラルウォーターを購入しました。ところが、会場入口でペットボトルの持ち込みは禁止とのことで没収されることに。美術館では経験がありましたが、パリやロンドンの劇場ではなかっただけに、思いがけない出来事でした。

ベジャールバレエのプログラムの一部。
ディオニュソスのタイトルロールは、オスカー・シャコンで、ここまで行った甲斐がありました!

この日の公演では、オスカー・シャコンが『ディオニュソス』でタイトルロールを熱演。期待していた舞台を観ることができ、大満足の一夜となりました。

9Hotel Central近くのパキスタン料理店、Heritage Kitchen。
リーズナブルな価格で居心地良いお店。

翌日は徒歩15分ほどのマグリット美術館へ向かう前に、ホテル近くのパキスタン料理店「Heritage Kitchen」でランチ。旅先では野菜不足になりがちですが、バターチキンカレーとサラダでしっかりエネルギー補給ができました。スタッフの温かい接客にも癒やされ、旅先では珍しく、ほっと肩の力が抜けるような時間を過ごせました。

緑豊かな芸術の丘。ゆるやかな階段を登ると、王立美術館とマグリット美術館があります。

美術館へは、緑豊かな芸術の丘を散策しながら向かいます。初夏のやわらかな緑に包まれた丘を歩いていると、劇場へ向かう高揚感とはまた違う、穏やかな時間が流れていました。マグリット美術館だけでなく王立美術館との共通券を購入し、両館を見学しました。

マグリット美術館入口。マグリットが、いらっしゃい、と言って出迎えてくれているようです。

マグリットの作品「幸運の一撃」。さて、これはどんな意味が込められているのでしょうか。この解釈について、チャッピーとの対話が楽しかったです。

シュールレアリスムの作品は、一人で鑑賞すると難しく感じることもあります。今回はChatGPTに作品について質問しながら鑑賞しました。まるで絵画に詳しい友人と一緒に美術館を歩いているようで、一人旅の楽しみ方がまた一つ増えた気がします。

マグリット美術館の上の青リンゴ
iStock/josefkubes

翌朝はユーロスターでロンドンへ。こちらはイギリス入国となるため、パスポートコントロールと手荷物検査があり、1時間ほど前に到着しておく必要があります。ブリュッセルからロンドンまでは約2時間。意外にもパリからよりも20分近く、ヨーロッパ周遊の拠点としても便利だと実感しました。

バレエを目的に訪れたブリュッセルでしたが、徒歩圏内に美味しいレストランや美術館が集まり、コンパクトながら充実した時間を過ごせる街でした。舞台の感動だけでなく、美食やアートとの出会いまで楽しめるブリュッセルは、クラシックや芸術を愛する旅人に、ぜひおすすめしたい都市です。

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