「Sake Legends 2026」に出かけて気が付いたこと

内藤 忍

「Sake Legends 2026」という東京駅近くで開催されたイベントに出かけてみました。

私の一番好きな日本酒である悦凱陣(よろこびがいじん)や長珍(ちょうちん)といった造り手が会場に来てくれるのと、酒番と呼ばれるお燗を付けるゲストの酒坊主さん(代々木公園にある日本酒と創作料理のお店)の前田さんや多田正樹さん(店を持たないさすらいのお燗番)にお店以外で会えるのが楽しそうだったからです。

ただ、知らない人たちが一堂に集まるこの手のイベントは正直あまり得意ではありません。そもそも人混みが好きではないのと、日本酒を楽しむような静かな雰囲気ではなくフェスのようにガヤガヤとして落ち着かないからです。

当日の会場には恐らく300人くらいの人が来ており予想通りの雰囲気でした。座席は全員に行きわたるように用意されていましたが隣の席との距離も近く静かに日本酒を飲む感じではありません。

また。想定されていたことではありますが、フードは大量に作られたパーティメニュでパスタ、揚げ物、サラダ、シャリの大きな寿司といったものが中心で日本酒にはあまり合いませんでした。

日本酒の提供ブースはどこも人気でしたが、しばらく並べば熱燗のお酒を徳利に入れてもらえ、好きなだけ飲むことができました。

ただしお燗の手間がかかるので銘柄の指定はできず、その時にお燗していたお酒を頂くか、常温の一升瓶のお酒にするかという選択になります。

当初の目的はお気に入りの日本酒の銘柄を楽しんだり、知り合いの酒番の方にお会いすることでしたが、それよりも今まで知らなかったお酒の銘柄や日本酒のお店を知ることができたのが収穫でした。

会場で気が付いたことは、この手のイベントは新しい情報を得るための「きっかけ」と割り切ることが大切だということです。

考えてみれば普段から良く飲むお酒は自分のお気に入りのお店に行って好きな料理に合わせて飲む方が圧倒的に美味しいですし、酒屋さんで好きな銘柄を購入して自宅でゆっくり飲む方がじっくり味わうことができます。

大規模なイベントでは主催者側の事前の準備や当日の進行によって参加者の満足度が大きく変わります。今回は事前告知も充分に情報提供され、当日のオペレーションも前回開催の改善点が反映しているようで混乱もなくとても良かったです。

ただ、やはり私はこのような大規模イベントに参加者として出席するのは向かないようです。

近いうちに酒坊主さんに出かけてカウンターで悦凱陣の様々な銘柄を前田さんのお燗とお料理で楽しみたいと思いました。

Wako Megumi/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年7月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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