J-castニュースの記事をきっかけにネット上で、回転寿司でシャリを残してネタだけ食べるのは、ありかなしかって記事。すごい勢いでコメントがついたり、ツイッターなどでも意見がどんどん出て来てますね。ま、炎上状態といってもよいかもしれません。
回転寿司「シャリ残す」女性が増殖中 「糖質制限中だから」は許せるか
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この一件の是非は、ここではふれません。ただこの話題を見て、例えば飲食業に関わる方々は、商売人として試されているのだと思います。つまり、ビジネストレンドにアンテナをはり、ニーズをつかんだ展開ができるのか?ということです。
ここ最近最も注目され支持されてあるダイエットの手法が、糖質制限ダイエット。主に炭水化物を制限することで、原料を目的としたものですよね。
一世を風靡してきたライザップも、糖質制限とトレーニングを組み合わせた手法だと聞きます。
また、ローソンが投入した低糖質パンは、投入されてから強く支持されています。同じくコンビニでは、サラダチキンが低糖質だと売り切れになる店舗も出たり、スーパーマーケットでは、紀文の糖質ゼロ麺がやはり棚から消えるほどの人気商品に。
お弁当屋さんの中には、白飯の部分をブロッコリーなどの野菜に変えた糖質制限ダイエットに対応したお弁当を販売している店舗も。
ついに、低糖質ピザが大手ピザ店から発売されるなど空前の人気となっています。いまや糖質制限ダイエットは、ダイエットとの一つの形として定着した感すらあります。
そんな中で、寿司屋にシャリを食べ残してまで行く人がいる、という話なのです。(ま、やはりお米を作った人や調理に携わる人たちを思うと違和感ありますが)
だからこそ町の飲食店は、たとえば低糖質パンを導入したり、白米を野菜やお豆腐などに代替した低糖質・糖質制限ダイエット応援メニューって投入したらばどうだろうか、と思うのです。
栄養士さんの指導のもと、脂質やたんぱく質過剰の傾向がある糖質制限中の食事を是正しつつ、低糖質で抑えられたメニューを提供すれば、多くの支持を得られるのではないでしょうか。
キャベツやお豆腐、こんにゃくなどは糖質制限中の食事に欠かせない主食的な役割を果たすこともあるといいます。
こうしたものをうまく組み合わせた新メニューの市場投入のチャンスなのです。
逆にランニングの愛好者たちは、エネルギー源としてレースの何日か前からは意図的に多く炭水化物を摂取するカーボローディングを行うといいます。
とすれば、カーボローディングにターゲットを絞った高糖質メニューだってあり得るはず。
気づけるか。
そして、やってみること。
大事なことです。
あきもと
秋元祥治
NPO法人G-net代表理事・滋賀大学客員准教授・OKa-Bizセンター長
編集部より:この記事は、秋元祥治氏のブログ 2016年9月23日の記事を転載、一部アゴラ編集部で加筆させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「秋元祥治(岐阜・G-net・OKa-Biz)の活動日記」をご覧ください。