鎌倉の穴場・妙本寺で楽しむラストアジサイ

7月4日 久し振りに鎌倉に来ました。東京で用事があるのですが、その用事は夕方からなので、午前中ちょっと立ち寄ったのです。

時間が限られているので、駅からそんなに遠くに行くことができません。

どこかいいところないかな、と思案し、鎌倉駅から徒歩約8分の妙本寺にやってきました。鎌倉は数えきれないくらい来ているのですが、はじめての訪問です。

総門を潜ったところに八角堂がありました。お寺なのかと思ったら、実は比企谷(ひきがやつ)幼稚園でした。なんと昭和12年の建築で、モデルになっているのは鎌倉ではなく奈良・法隆寺の夢殿です。

しばらく歩くと方丈への入り口があり、入口の先には紫陽花が咲いています。

妙本寺は紫陽花が美しいことで知られているお寺。ただ、鎌倉には明月院や長谷寺など他に紫陽花の有名なお寺があります。それらのお寺の影に隠れて、駅に近いにもかかわらずここは訪れる人が少なめ。穴場スポットなのです。また、時期も少し遅めに咲くのが特徴なので、明月院などの紫陽花を見逃した方はこちらがお勧めです。

階段の両側で紫陽花が出迎えてくれます。

土の酸性度から、こちらでは紫陽花が目立ちます。

今年は久しぶりに梅雨らしい梅雨になったと思います。ここのところ5月くらいから猛暑日になるなど真夏の勢いで日差しが照り付ける年が多かったんですが、今年は7月上旬でもまだ過ごしやすい。できるだけこういう日が続けばいいなと思っていたんですが、このブログを書いている7月11日は日中はもううだるような暑さです。はぁ…。

紫陽花に見守られながら祖師堂まで来ました。妙本寺は日蓮宗の寺院であり、祖師堂で日蓮聖人を祀ります。この周辺は、かつて鎌倉幕府で将軍に近かった比企一族が住んでいる場所でした。比企尼は2代目将軍、頼家の乳母を務めています。

ところが比企一族は1203年、比企の変を起こしたことを機に北条時政らに攻められ滅亡させられてしまいます。わずかに生き残った一族によって比企一族の菩提寺として建てられたのが、この妙本寺です。寺の隅には比企一族が眠る墓が置かれています。

祖師堂にお参りしたあとは、坂を下っていきます。入り口方向に向かっていくのですが、行きは階段、帰りは坂道と違ったルートを楽しむことができます。

写真にはありませんが、寺内では複数のカップルが結婚の記念写真の撮影をしていました。紫陽花が美しく、深緑で作られる影がしっとりとしたいい雰囲気を醸し出してくれるのが魅力的なのでしょう。

鎌倉・比企谷で静かに紫陽花を楽しめる妙本寺。今年はもうその季節は終わってしまいましたが、また来年、鎌倉のあじさいを楽しむ機会があった際にはぜひ訪ねてみてもらいたいと思います。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2026年7月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。

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