高市氏が総理大臣の椅子に座り続けるのは無理だとはっきりしてきた

中村 仁

首相官邸HP

高市首相は、3時間程度に睡眠時間を絞って資料を読んだり、猛勉強したりしていると自ら公言しているのに、どうして政策判断の間違いを何度も重ねるのか不思議です。勉強しないで間違いを犯すなら、勉強すれば解決の道が開ける。猛勉強して間違いを犯すほうが、よほど救いがたい。

専門家の指導や助言を受けているに違いありません。無理に作った笑顔を振りまき、高額そうな衣服をまとい、有権者の目に映る「明るい女性総理、期待が持てそうな女性首相」という印象操作も、効き目が落ちてきたようです。「高市氏に首相を任せるのはもう無理だ」との声が聞こえてくる。

何度も重ねてきた誤った政策

  1. わざわざ中国を刺激する「台湾有事は日本有事」発言
  2. トランプ米大統領に媚びを振りまいて食い込む「対米一本足外交」
  3. アベノミクスが残した「負の遺産」(拡張財政、巨額の国債発行残高)があるにもかかわらず、「これまでの超緊縮財政から転換する」と真逆のことを言い放つ事実誤認
  4. インフレが持続しているのに、インフレをさらに刺激する財政・金融政策(積極財政、低金利政策、消費税の減税)
  5. 「断固たる措置を取る」と断言しながら、とうとう1ドル=165円に迫る円安
  6. 皇位継承の改革(女性天皇の忌避、旧宮家の皇室復帰)を支持しない世論に背を向けて断行し、猛反対する新聞の社説は読まないのであろうという勉強ぶり

このように、政策判断の誤りが多すぎる。

「睡眠時間は3時間、眠らない夜もある。官邸に帰ったら家事、洗濯もやっている」というXへの投稿は、多くの国民を怒らせているでしょう。

「エアコンもなく、熱帯夜で眠れず、熱中症で死亡する低所得層の高齢者」、「インフレが加速する中、所得格差に耐えかね、眠れぬ夜を過ごし、朝の時間帯に鉄道自殺を選択した人たち」を思えば、公言できる言葉ではない。同じ「眠れぬ」でも、恐ろしいほどの開きがあります。

やるべき家事の取捨選択ができないのか

夫の介護には介護保険を使う。有料の掃除・洗濯サービスも利用する。数千通もたまったメールの処理は、担当職員が取捨選択して首相に渡す。激務の首相職なのだから時間の配分を考え、自らやるべき仕事を選別する。高市首相の空回りは信じがたい。このような私事は、公言すべきものでもないのです。

そんな投稿をすれば逆効果になるとの思いに至らないのは、恐ろしいことです。本当に眠る時間がないのか。そう公言すれば国民は同情してくれると錯覚しているのか。Xへの投稿には誇張があるのか。

首相の私事の告白は敵国を利する

細々としたことはどうでもいい。首相の判断能力の問題だから、「たかがXへの愚痴」と片付けられないのです。「このような首相個人の内情の告白は、敵国への機密情報の提供に相当する。やってはならないことだ」と批判する元外務省高官もいます。私事の告白が外交レベルの問題になり得るとの思いに至らない。恐ろしい。

信頼できる側近を置く。官僚は文書や書類に本音を盛り込まないから、読んでいるだけでは真相がつかめない。側近らの判断に耳を傾ける。プロフェッショナル(専門家、専門職)の助言を受ける。政界、経済界、学界の信頼に値する人物と接触する。

本音を隠した建前や前例踏襲に満ちているであろう文書、書類の山を、自室で睡眠時間を削って読み込む。そんな首相は、おそらく歴代で初めてでしょう。


編集部より:この記事は中村仁氏のnote(2026年7月24日の記事)を転載させていただきました。オリジナルをお読みになりたい方は中村仁氏のnoteをご覧ください。

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