
これも欧米人の東洋人蔑視?
7月23日、バンコクのBTS車内で、外国人観光客グループとタイ人女性が口論となった動画がSNSで拡散し、タイ国内で大きな議論を呼んでいる
トラブルの経緯:
BTS車内で48人のイタリア人団体観光客が大声で会話していたため、タイ人女性客が静かにするよう促しながらスマホで撮影を開始。女性が「公共交通機関では大声を出すものではない」と注意したところ、口論に発展した。物議を醸した発言:
口論の最中、男性観光客の1人が「おまえの国にお金を落としてやって悪かったな(Sorry for bringing money into your country)」と発言。互いに暴言をいい合う事態となり、その様子を収めた動画が投稿され、世界中に拡散された。周囲の目撃談:
同乗していた目撃者によると、同行していたツアーガイドも静かにするよう何度も注意していたものの、このグループは無視していたとのこと。
Thaiger

タイ人が怒るのも当然かもしれないが、しかもこのイタリア人団体は学生でタイに教育研修に来ていたということであり、彼らのタイを見下した差別的な態度に対し、ネチザンの間で批判が殺到したというわけである。
ただ、日本でもおかしな外国人が来て身勝手な行動で物議を醸しているし、これはタイだけでなく、昔からある欧米人の東洋人に対する傲慢や蔑視の表れだとも思うのである。
実際、筆者も若い頃はアメリカやイギリスに住んでいたが、欧米人のアジア人に対する差別は当時からあったっものの、欧米にはいいところもたくさんあったので、若いうちはまだ楽しかったのでよかったが、リタイアした後まで差別のある国に住みたいとは思わず、結局、16年前に同じ東洋であるタイに移住してきたというわけである。
旅行会社の正式謝罪
イタリアの旅行会社 TravellingFox Estate INPSieme は、バンコクのBTS車内でイタリア人学生グループがタイ人女性とトラブルを起こした件について、以下のように公式に謝罪した。
- 動画によって同社の理念とは異なる印象を与えてしまったことを深く謝罪
- 学生たちの多くは未成年で、海外旅行による高揚感から騒ぎ過ぎてしまった面があったと説明。ただし、それは不適切な言動の言い訳にはならないと強調
- 問題を起こした行動は会社の価値観でも、参加した学生の大多数を代表するものでもないと述べた
Thaiger
傲慢な中国大使館や無関心な日本大使館と違うイタリア大使館

- イタリア大使館のFacebookページには、すぐにタイのソーシャルメディア・ユーザーからの怒りのコメントが殺到した。また、同ページ上の無関係な投稿にも1万件を超えるコメントが寄せられ、最終的に大使館はコメント機能を全面的に停止するに至った。
- この事態を受け、イタリア大使館はイタリア語、英語、タイ語で声明を発表し、一連の出来事について遺憾の意を表するとともに、当該グループの行為を強く非難し、タイ国民に対して正式に謝罪。
- イタリア人学生代表も謝罪動画を公開し、自らの行動を反省するとともに、再発防止への取り組みを約束した。

ところで、ここで筆者が注目したのは、イタリア大使館がすぐに動いたという点である。
実際、アップされている動画を見ると、このタイ人女性も激高した結果、イタリア人達にファックユーとかやり返しているので、見方によってはタイ人にもいくばくかの非はあるのかもしれない。
しかし、それはいわずにイタリア大使館はすぐに問題の学生たちに謝罪させ、大使館としてもタイ国民に謝罪したのであるが、これは同じバンコクの中国と日本の大使館の対応と明らかに違っていた。

実は昨年、バンコクで禁煙場所にもかかわらず喫煙をしていた中国人たちを注意した日本人が、逆に殴られた事件があり、今回と同様、タイ人たちのSNSの中で中国人に対する批判が起こったことがある。
そして、その時の中国と日本の大使館の対応の違いにタイ人たちが呆れたのである。中国大使館は即座に、「彼らは中国人ではない」とコメントしてとぼけたのに対し、事なかれ主義の日本大使館はダンマリを決め込み、何のコメントも発しなかったのである。
その点、少なくともイタリア大使館は、自国の観光客を非難すると同時に、タイ国民に謝罪の声明を出し、イタリアとタイ両国の友好と信頼を守ろうと正しい仕事をしているように思えるのである。







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