ひろゆきが今までやってきた「悪事」をおさらいしておこう

実業家の「ひろゆき」こと西村博之氏が、泉房穂参院議員と来年春の統一地方選に向け、政治団体を設立した。今やテレビの情報番組にも普通に出演し、若者から「論破王」として人気を集めるひろゆきだが、その背景には「反社」とのつながりがある。

東スポWeb

2ちゃんねるで中傷を放置し、すべての裁判で敗訴

原点は1999年に開設された巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」だ。2ちゃんねるは日本のインターネット文化に大きな影響を与えた一方、匿名による誹謗中傷、プライバシー侵害、デマなども大量に投稿された。

問題は、そうした投稿について削除を求められても対応せず、管理者だった西村氏自身が何度も訴えられたことである。

たとえば2006年には、プロゴルファーの北田瑠衣氏に関する中傷投稿をめぐる訴訟で、東京地裁が西村氏に100万円の損害賠償、投稿削除、投稿者情報の開示を命じた。西村氏は裁判に出席しなかった。これ以外にも2ちゃんねるの投稿をめぐって多数の民事訴訟が起こされた。

裁判には欠席し、賠償も払わず海外逃亡

ひろゆきをめぐる最大の問題は、その後だ。裁判で負けても、賠償金を払わなかった。しかも本人はそれを隠すどころか、メディアでたびたび武勇伝のように語ってきた。

2022年には2ちゃんねるをめぐる賠償金について「全く悪いと思ってない。悪いのは法律」といった趣旨の発言をしている。裁判所が被害者への賠償を命じても履行せず、強制執行されない限り逃げ切る。そして消滅時効を待つ。

これは民事訴訟に勝訴しても銀行口座を海外に隠されると強制執行できない法律にも不備があったため、2020年に民事執行法が改正され、刑事罰が下されることになった。

被害額はひろゆき本人が「30億円」と言っているが、この数字はかなり盛ったものだろう。しかし彼が2ちゃんねるで資産を築きながら、海外に逃亡して訴訟をまぬがれたことは忘れてはならない。

今度は世界最大級の匿名掲示板「4chan」へ

日本で2ちゃんねるを運営した後、ひろゆきは2015年、米国の巨大匿名掲示板「4chan」を買収し、オーナー兼管理人となった。

4chanはその後、世界のインターネット文化に大きな影響を及ぼし、人種差別、反ユダヤ主義、陰謀論、過激思想などが拡散する場所として国際的な批判を浴びた。2022年にバッファローで起こった銃乱射による10人の殺人事件では、犯人が「黒人を差別する4chanの影響を受けた」と語った。

バッファローの大量殺人(Al Jazeera)

法治国家への挑戦

匿名掲示板で誹謗中傷を放置して敗訴する。裁判所から賠償を命じられても支払わない。そして「払わなくても逃げ切れる」という法律上の仕組みを利用し、それさえエンタメにしてきた。

この経歴を知らずに、ひろゆきを「論破王」として扱うのは危うい。彼をレギュラーにしているAbema Primeは、社会的に悪影響を及ぼしている。

ひろゆきの最大の問題は、違法行為を繰り返しただけでなく、法律の穴をかいくぐって逃げることを肯定してきたことにある。これは法治国家への挑戦である。

彼は「裁判で負けた人には賠償する」と言っているが、賠償はほとんど実行されず、新たな訴訟も起こされている。

そんな反社会的な人物が、地方選挙に出るのはとんでもない話である。選管はひろゆきの経歴を洗い出し、違法行為を徹底的に点検すべきだ。

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