「たのピク」論争に見る画像分析のインテリジェンス

最近X界隈ではいわゆる「たのピク」楽しいピクニックと称する女性のイラストをめぐって激しい議論が起こっておりました。

まあ、あまりあかぬけないけど自分なりに用意してピクニックを楽しんでいるイラストなわけです。

まあ普通に考えれば、こういう子もいるよね、で終わる話です。

これに対して婚活コンサル含めて女性から口を極めてののしる投稿が多数ありました。

おにぎりが全部昆布はどんくさいとか書かれていますが、別におかずも持ってきているからいいじゃない。保冷剤使わないのは問題だとかありましたが、家からどの程度の距離でどの程度の時間なのか、季節はいつなのかでも変わるので保冷剤なくてもと思います。

何が何でも難癖をつけないと気が済まないらしい(笑

男性からの反応が、日常のちいさなイベントでも笑顔の女性はいいよね、とうのが気に食わなかったらしいです。だからあんな女はダメだと切れ散らかした。まるで意地の悪い姑です。

それでもイラストから読み取れる情報だけ批判する方はまだましで、勝手に妄想を膨らまして知的障害だとか、仕事ができないとか決めつけて罵っている投稿も多かったです。

その結果、結婚コンサルさんはご自分と、所属しているグループの実績まで虚偽ではないかと疑われています。ムキになればなるほどご自分のプロとしての見識を潜在顧客であろう男性から疑われているのに、撤退できない。早い段階で言いすぎましたとか謝れば鎮火したかと思いますが。

さて問題は一枚の絵から何を読み解くかということです。ぼくら情報を扱う人間は一枚の絵や写真からどういう情報を読み解くかということが重要な能力です。衛星写真なんかはその好例です。例えば新型の小銃の不鮮明な写真から、各部のサイズから口径を割り出すことはできます。形状からはある程度、作動方式が推定できる場合もある。また素材も推定できるかもしれません。

Xで外国の投稿者が19式自走榴弾砲の搭載弾薬数を推定していました。155ミリ砲弾のサイズは共通であり、19式のキャニスターは外部に露出している。だからキャニスターのサイズから搭載砲弾数は正確に推定できます。

間抜けにも防衛省と陸幕は「相手に手の内を晒さない」といって搭載弾薬数を公開していない。これは自分たちは、この程度の情報の評価と管理すらできない無能だと世界に宣伝している等しい。公開して然るべき情報を秘密のように隠すのは間抜けというだけでなく、仮想敵から安くみられて抑止力を損なうことにもなります。

海自はいずも級がどの程度の戦闘機を搭載できるかと説明はしていないが、香港人の同業者はハンガーを歩いて歩測でサイズを割り出して、搭載機数を推測、関係者は、それがほぼ正しいと評価しました。

大切なのはその一枚の絵や写真からどのようなことが事実としてわかるのか、またどのようなことが推測されるのかということです。特に後者は願望や期待、あるいは軽視といった感情を含めてはいけないということです

その意味では「たのピク」のイラストから仕事ができないとか知的障害だとか、どんくさいとかは判断ができないわけです。彼女が実は東大法卒の財務省の課長補佐という可能性だってあるわけです。仕事では切れ者でも私生活はのほほんと天然な人間なんていくらでもいます。

批判している人たちは、イラストの女性を否定したいという情念で、妄想を膨らましてその妄想を事実であると認定して批判をしているわけです。これは情報の評価では最もやってはいけないことです。このやってはいけないことをやっている女性たちが「仕事が有能」で「気が利く」とはとても思えません。

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紙の爆弾に寄稿しました。

紙の爆弾 2026年8月号 [雑誌] – 鹿砦社

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Noteで有料記事を公開しました。

【有料記事】【本日の市ヶ谷の噂スペシャル】10式戦車近代化情報など。追記あり

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装甲車両にCRT(Campsite Rubber Track)、ゴム製履帯を導入するメリット 清谷信一軍事記事 (清谷防衛経済研究所) – 清谷信一

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暴力装置 (清谷防衛経済研究所) – 清谷信一

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『ル・オタク フランスおたく物語』

『弱者のための喧嘩術』


防衛破綻 – 清谷 信一


専守防衛 – 清谷 信一


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2026年9月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。

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