簗和生農水大臣の「大幅カット」発言、国交省の調査結果を読んで思うこと

簗和生農林水産大臣が、地元の集会で「自民党を支持しなかった自治体の道路予算を大幅にカットした」という趣旨の発言をしていた問題です。

6日、国交省が調査結果を公表しました。その中身は、大臣にとってかなり厳しいものだと受け止めています。

まず、大臣側の言い分を公平に紹介しておきます。

国交省に配分額を問い合わせ、その結果を地元で報告しただけ。予算の削減を働きかけたことはない、というものです。

大臣は発言を撤回して謝罪しました。国交省も、大臣の要求で減額した事実はないと説明しています。

ここだけを見れば、「誇張した失言」で話は終わりそうに見えます。

簗和生農林水大臣

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しかし、調査結果には引っかかる点があります。

問い合わせがあったのは2月中旬。配分額が決まる前の時期です。相手は当時の副大臣と官房長でした。

そして対象は、まさに「大幅カット」と述べた2市町だけ。

応対した2人の説明は「細かいメモがなく、はっきり覚えていないが、働きかけや圧力はなかったと思う」というものでした。

ただ、「思う」で疑念は晴れるのか?

官僚組織が、有力議員との面会でメモを残さないことは、通常は考えづらいものです。役所とのやりとりでは、こちらが軽く聞いたつもりのことでも、記録に残っているのが普通です。

記録がないのなら、それ自体が説明を要する事態です。

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もう一つ気になるのは、大臣ご自身の語り口です。

報道で伝えられる発言は、数字の増減を確認しただけの人の言葉には聞こえません。あれだけ悠然と語っていたことを考えると、問い合わせの場で実際にどんなやりとりがあったのか、説明はまだ足りないと感じます。

報道では、応援した市町は増額、対立候補を支援した市町は減額という結果も伝えられています。

配分が国交省の総合的な判断によるものだとしても、地元から見て、発言と結果が重なって映る印象は避けられません。

これは、大臣個人の問題で終わらせるべき話でもありません。

政治家と役所のやりとりを、きちんと記録に残すルール。記録があれば、今回のような疑念はそもそも生まれません。

大臣には、まず丁寧な説明を。国交省には、当時の記録の有無をあらためて確認していただきたいと思います。


編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2026年10月6日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。

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