将棋の西山朋佳白玲が10月10日、金沢市で行われた第6期白玲戦七番勝負の第5局で福間香奈女流四冠を破り、4勝1敗で防衛しました。白玲獲得は通算5期となり、女性として初めて「棋士」になる資格を得たので、権利を行使すれば女性初の棋士が誕生します。

日本経済新聞
「棋士」はもともと男性限定ではない
しかし今回の資格取得は、従来の男女共通の関門を突破した結果ではなく、2025年に設けられた新規定によるものです。将棋界の「棋士」と「女流棋士」は、異なる資格制度で、女流棋士もプロですが、女性限定の棋戦を中心に活動します。
棋士になる従来の主要な道は、奨励会を突破するか、棋士編入試験に合格することでした。女性にもこの道は開かれており、西山さん自身も挑戦してきました。2024年、棋士との公式戦で直近13勝7敗、勝率65%という成績を挙げ、編入試験の受験資格を得ました。
試験は新四段の棋士5人と対戦し、3勝すれば合格する制度でしたが、結果は2勝3敗。合格には一歩届きませんでした。その後、2025年の日本将棋連盟の通常総会で、「白玲」を通算5期獲得すれば棋士に編入できる新規定が導入された。今回の資格取得は、この変更によって実現しました。
実質的には女性優遇の規定
これは「女子枠」なのでしょうか。一定人数の女性を採用する定員枠ではないが、女性だけが参加する女流棋戦の実績によって、男女共通の棋士資格を得られる点で、性別による優遇措置という性格はあります。
白玲を5期獲得することは極めてむずかしく、西山さんはその条件を自らの勝利で満たしましたが、女流棋戦で頂点に立つことと、男女共通の競争で棋士資格の基準を満たすことは同じではありません。「女性初」の華やかな見出しだけで、規定変更の是非まで不問にしてよいわけではありません。






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