川まで青い!全世界に注目された美瑛の「青い池」へ

北海道の中央部・美瑛を旅しています。お昼時、丘から降りて美瑛駅にほど近いカフェに入ります。

ソフトクリームなどの軽食もあるのですが、ここはがっつり美瑛牛のチーズバーガーをいただきます。秋色づく街路樹を眺めながら頂く本格的なハンバーガーは絶品でした。

今回、鉄道には乗りませんでしたが、美瑛駅に立ち寄ります。石造りの重厚感のある駅舎。今は丘の町として全国的に有名な美瑛ですが、かつては「石の町」でした。白っぽい「美瑛軟石」は大雪山の噴火による火砕流の堆積によって生まれたものです。

駅の近くの道の駅「丘のくら」も美瑛軟石を利用した蔵の跡に作られています。

さて、お腹を満たし、道の駅で買い物を済ませた後は、丘の町美瑛のもう一つの観光名所に向かいます。

その観光地とは「青い池」。その名の通り、池の水が青く見える池です。1998年に一人の写真家が紹介した写真集で有名になり観光客が訪れるようになりましたが、爆発的に知名度を上げたのは2012年にApple社のパソコンMacのトップ画面に採用されたから。

全世界で「この池はなんだ!?どこにあるんだ」と話題になり、国の内外から観光客が訪れるようになりました。一時は駐車場に車を停めるにも苦労するような状態でしたが、今は広い駐車場が整備され一時期のような混雑は緩和されています。

この池は天然湖ではなく、1988年の十勝岳噴火後に泥流災害を防ぐため造られた堰堤に水がたまって偶然生まれたものです。美瑛川の水と、温泉由来のアルミニウム成分が混ざってコロイドが生成されます。そのコロイドと太陽光が衝突し、波長の短い青い光が散乱するため湖面が青い色に見えると言われています。

それにしても青い。湖の水によって立枯れした木々も幻想的な景色を醸し出します。これだけ有名になっても名前を与えられず、あくまで「青い池」と呼ばれ続けているところも好感が持てるところです。

穏やかで、鏡のように湖面に映る木々の景色にも心を奪われます。

青い池に別れを告げて、少し上流の白金温泉にやってきます。今、火山活動が活発になっている十勝岳の麓にある温泉。噴火口から3km圏内は立ち入りが規制されていますが、ここはその規制の外にあるため観光が可能です。白金温泉を流れる川の水や、そこに流れ落ちる滝も青い池に負けず劣らず青いことで有名です。

こちらがその「白ひげの滝」。白いひげのように見えることからその名がつきました。美瑛川に落ちる滝の高さは30メートル。結構高いところから眺めているのでそこまで高く見えませんが、意外に落差があります。

伏流水が岩壁から流れ出たものが川に落ちていく滝で潜流瀑と呼ばれるタイプの滝です。滝ってだいたい川として流れていて、ある場所で一気に流れ落ちるというイメージがあったのですが、そのイメージを払拭してくれました。

そして、白ひげの滝が流れ落ちていく美瑛川がこちら。

どうです?青いでしょう?

秋色に色づいた両岸の木々の間を縫うように流れる美瑛川。赤や黄色の山々の間に真っ青な水が流れており、なかなかインパクトがあります。コロイドで青く見える川は全国他にもありますが、この規模で、長い距離を青い色を蓄えながら流れていく川は全国探してもありません。ここだけの貴重な景色を目に焼き付けます。

全国的にも珍しい「インクを垂らしたような色」が美しい青い池や白ひげの滝。Macの写真より現物が楽しく、ひとりひとりが撮影に没頭していました。Mac利用者でなくても一度はみたことがあるであろう青の景色。ここでしか見られないナマの奇跡の湖を、是非訪ねてみてもらいたいと思いました。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2026年10月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。

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