2075年には中国とインドが2大大国に
以前に『世界経済がG2(米中)からG3(中米印)体制へ進む必然』という記事で、「歴史的にはインドが世界一、中国が第2位の経済大国だった」「GDPではまだ米国が1位だが、購買力(PPP)では2014年頃に中国が1位に復帰したとみられている。また、その中国もいずれはインドに抜かれる」ということを書いた。これは、『国家の興亡史からわかる現代地政学――西欧の衰退』(さくら舎)での主題でもあった。
さらに、『日本のGDPは2027年にインド、英国に抜かれる』では、「国際通貨基金(IMF)が2026年10月13日に公表した世界経済見通しによれば、日本の名目GDPは2027年にインドと英国に抜かれ、世界4位から6位に後退する見通しとなった。日本は2010年に中国に抜かれるまで長く世界第2位を維持し、2023年にはドイツに抜かれて4位となり、2026年にはインドに抜かれて5位になりそうだが、2027年には6位になるということになる」と紹介した。
また、『もはや台湾や上海より貧しくなった沖縄と沖縄知事選挙』という記事で、「戦後の沖縄の人口と経済の推移と、もはや台湾や上海より貧しくなった沖縄の危機的な状況」を解説した。

これは、主に拙著『誤解だらけの沖縄と領土』(清談社)で論じたものだ。
そうした話をもとに、宇山卓栄さん、深田萌絵さんとともに、動画『【衝撃】日本の没落スピードがヤバすぎる…ロシアや台湾に追い抜かれる現実 八幡和郎氏 宇山卓栄氏』を作成したので、ぜひご覧いただきたい。
ここでは、いくつかの図表を改めて示して解説しておきたい。
1.歴史的には中国ではなくインドが世界最大
図1は、歴史的な中国、インド、英国、米国のPPPの推移で、歴史的には長らくインドが世界最大の経済圏だったが、15~17世紀あたりには、明代の経済発展で中国がインドより上位になっている。しかし、明代後半から清への交代期には、再びインドがトップになったが、英国の植民地経営の過酷さでインドが衰退し、再び清国が世界一となった。

だが、20世紀に入った直後に、米国が世界一の経済大国になり、それが2010年代まで続いたが、現在は再び中国が米国を抜いてトップになっている。
2.GDPとPPPで異なる日本の順位
図2では、日本、米国、中国、インド、ロシア、ドイツの6か国のGDPとPPPのランキングの推移を1993年から2025年まで並べた。
日本はGDPではドイツに抜かれ、インドにも抜かれそうだが、PPPではインドには劣るものの、ドイツよりは上だ。物価が日本の方が安いからだ。
3.2027年には英国にまで抜かれそう
図3は、IMFの見通しでは2027年にはインドのみならず英国にまでGDPで抜かれそうだという話である。
高市内閣のもとで円安になったため、よもや抜かれないと思っていた英国にも抜かれそうだ。
4.2075年には日本は世界12位に転落
図4は、ゴールドマン・サックスによる2024年の予測で、2050年には中国が1位となり、2075年にはインドもアメリカを抜いているだろうという予測だ。
日本は2050年までにはインドネシアに抜かれるし、2075年にはナイジェリア、パキスタン、エジプト、ブラジルにも抜かれて12位という予測だ。

pianoman555/iStock
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