小規模保育の拡充で待機児童解消に向けて着実に前進

音喜多 駿

こんにちは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

土曜日とは打って変わって快晴となった日曜日は、講演会×1、勉強会×1、地元のお祭り×1というスケジュールでした。

しかし一昨日の夜は2時間ずつくらい良い子に寝てくれたベビーちゃんが、昨晩は40分~1時間くらいの頻度で泣き出して授乳していたため、同じ寝室で寝ていた家族全員が寝不足で死にそうな状態に(笑)。

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というわけで子育ての方も試行錯誤、今晩から粉ミルクを使った深夜の「授乳交代制」にチャレンジです。

1時間毎に全員が叩き起こされるよりも、スパッと担当と寝るところを分けた方が睡眠が取れるのではないか?との算段です。

今夜は深夜2時か3時ごろまで私が明日明後日の委員会準備をしながら担当し、その後は妻にパスして集中して寝ます!

…上手くいくかしら?まあ何事もトライしてみて、ですね。

というわけで、私もまさにこれから当事者の真っ只中に突入していく「待機児童問題」ですが、社会起業家の駒崎さんが取り上げているように、都政発で重要な動きが起こりそうです。

びっくり!小規模保育の全年齢化、実現へ | 駒崎弘樹公式サイト

マンションの一室などを利用して開設できるため、特の都内の待機児童解消の切り札とも言われている「小規模保育」ですが、対象年齢が2歳までという非常に大きな問題を抱えていました。

これによってせっかく自分の子供を入園させることができても、3歳になったら再び待機児童になってしまい、その時点で泣く泣く正社員の仕事をやめざるえなくなる…という事例が少なからず発生していたわけですね。

これは単に制度設計の問題であり、対象年齢を未就学児全体に広げるのは今すぐにでもできることで、小規模保育を牽引する当事者である駒崎さんを始め、心ある有識者はみなこの規制緩和(対象年齢の拡大)を求めてきました。

なにせ、国家戦略特区に提案をしたのが6月9日です。小池知事が東京都が手をあげます、と発表して日経新聞の一面を飾ったのが9月9日。そして今回の報道が11月15日、ということで、5ヶ月で意思決定というスピードです。

よく「政府は動きが遅い」とか、「行政は民間に比べてスピード感がない」と言われます。そういう部分もあるでしょう。でも、世の中を変えたい、よくしたい、という思いがある人たちが繋がると、思いのほか早く、社会を変えていくことができるんだ、ということを再確認しました。

※前述の駒崎弘樹公式サイトより、強調部筆者変更

積年の課題だったこの部分が、地方自治体としてはもっとも影響力のある東京都知事のリーダーシップによって、目を見張るほどの短期間で解決に向かいそうです。

そしてこの流れはもちろん偶然ではなく、小池知事とその政策ブレーンたちが周到に考えていた戦略の一つと言えます。

小池知事が選挙のときから一貫して掲げていた待機児童対策に「空き家活用」があります。こうした空き家を使って開園できるのは、基本的に園庭などを持たない小規模保育園です。

空き家活用によって小規模保育を増やし、さらに国家戦略特区を活用してその対象年齢を未就学児全体に広げていくことで、極めて効率的に待機児童問題の解消にアプローチができるわけです。

連日のように都政がメディアを賑わせていますが、どうしてもそのニュースは豊洲市場問題や東京五輪など、派手で目を引くものばかりになりがちです。

しかしながら、第三定例会では待機児童解消のために非常にポイントをついた大型補正予算を成立させるなど、少子化対策・待機児童解消において小池都政の果たしている役割は非常に大きなものがあります。

参考:舛添前知事の3倍速で突き進む、小池百合子新知事の子育て支援政策がGood!
http://otokitashun.com/blog/daily/12718/

そして今まさに進行している来年度予算においても、ここから「小池色」が追加されていくことが予想されます。

また、今年から予算編成のプロセスが透明化・情報公開されることにもなりましたので、ぜひ引き続き、都の予算編成に注目いただければ幸いです。

東京都公式HP:平成29年度予算の要求について
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2016/11/09/14.html

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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