都立迎賓施設「延遼館」見直しへ

上田 令子

 早いものでもう師走ですね!昨日から第四回定例会が始まりました。小池百合子知事となりまして4か月、100日が過ぎたところで知事の所信表明にて、具体的な成果報告が盛り込まれました。

 なかでも就任後100日間の抱負として「延遼館の復元構想の見直し」を言及されました!舛添前知事の負のレガシーをお姐も追及してきたことが形になりつつあると実感し議場で良し!とガッツポーズをこっそりとってしまいました。

 実はお姐は知事が、衆議院議員当時立候補表明をしたその日「新しい知事には、都立迎賓館新設を中止して頂きたい。」とblogにしたためておりました。

 この迎賓館というのは都立浜離宮恩賜庭園建設しようとしている「延遼館」のことであります。

 まさに豪華絢爛舛添知事(当時)都市外交の象徴でありました。京都で、府知事に京都全体が迎賓施設だといわれた悔しさからか、なぜ新設するかの問いに「やはり格が全然違うと。おもてなしをするときに、公的な東京都の迎賓施設へ迎えるというのは、公式な賓客としてお迎えすることになる、気持ちはいっぱいこもっていても、民間の施設を使ったということになると、相手からすると少し格が下がったことになる」と血迷ったことをのたまい、東京都独自の迎賓施設が欲しくてたまらなかった、舛添前都知事のまさに「負のレガシー」の象徴ハコモノ。それが総建築費30億とも20億ともいわれる「延遼館」なのでありました。

 この妄想ともいえる、復元構想ですが、平成27年度は基本設計1億円、28年度は実施設計3億円と、単位も億という漠然とした金額しか示されず、ずさんな計画としか言いようがありませんでして、建設局による平成22年より、浜離宮恩賜庭園復元計画の延長線上のもと、東京都都市外交基本戦略にて、舛添知事の肝いり政策として、突如、迎賓館復元が昨年示されたのであります。

 委員会や文書質問で執拗に必要性につき追及するお姐に耐えかねたか(笑)、都はこんなイベントを開催したのであります。

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 もちろんこれについても文書質問で徹底チェック!

お姐「延遼館の時代 明治ニッポンおもてなし事始め」が開催されましたが、この期間の当該展示ならびに南展望室及び北展望室それぞれについて、入場者数(概算)等をお示しください。延遼館展について、入場者アンケートの結果概要をお示し下さい。また、アンケートを実施しなかったとしたら、その理由もお答え下さい。」
(お姐超訳:よもや、このような宣伝企画を悪用して、既成事実化しまいな?!都民ニーズはまさかはかるのでしょうね?)

総務局「入場者数は約1,600人(お姐注:とほほほ)。南展望室の入場者数は約22,000人、北展望室は約35,000人です。(←なぜか通常の展望室来場者も上げてショボさを隠そうとしたらしい…合掌)今回の展示につきましては、アンケートは実施していません。理由は、アンケートを実施するために必要なスペースを確保できなかったためです。」
(お姐超訳:都民の声など聴く企画ではなく、復元構想推進のPR企画なんです!!)

『延遼館の時代~明治ニッポンおもてなし事始め~』本まで刊行されておりました。

 開いた口がふさがらないとはこのことですな。

 そもそも年に7回程度しか使用しない迎賓館赤坂離宮など、国の既存施設との重複、既に知事初め外務長らが都市外交事業で大いに民間ホテルを活用してきたわけです(詳細こちら)。もしも、公的な場が必要であるとすれば、せっかく外務省から天下り…もとい出向している余人をもってかえがたいとする外務長を通じ、国の迎賓施設を借りれば良いのです。
 さらには、東京都の所管する都立美術館、博物館、庭園美術館、動植物園では賓客施設も整備されておりまして、都政事業を賓客に視察していただけるという相乗効果も見込めるわけではないですか。既に都が有する資源を活用するべきであり、莫大な金額をかけてまで都立迎賓館の新設の必要は全く見出せないのです。

 昨日の所信表明のなかでは早速、インバウンドにむけて国際会議などMICE誘致について知事は「都立の美術館や庭園を活用」すると明言もされてます!やった!MOTTAINAI精神ここにあり。

 知事の初登壇となった10月の第二回定例会一般質問は私の登板でしたので、「知事選中、条件つき継続とされていましたが、計画の現状と一旦立ちどまるおつもりがあるのか」確認をしたところ知事より「建設のコスト、将来的な維持管理に係るコストなど十分に検証した上で判断する」と答弁があり「小池知事、「延遼館」復元を疑問視 舛添氏の肝いり計画」と報道もされましたことからも知事の負のレガシーへの何かしらの構想を感じるものであります。
 
 当該地区の地域住民や地方議員の皆様の声を頂戴しながら、都議会ではずっと延遼館定点観測評論家(笑)として、今後も厳しく見守ってまいります。

☆お姐、延遼館と外務長という都市外交の負のレガシーの象徴を今後もネチネチ追いかけよ!☆

上田令子 プロフィール

東京都議会議員(江戸川区選出)、地域政党「自由を守る会」代表、地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)副代表
白百合女子大学を卒業後、ナショナルライフ保険(現ING生命)入社後、以降数社を経て、起業も。2007年統一地方選挙にて江戸川区議会議員初当選。2期目江戸川区議会史上最高記録、2011年統一地方選挙東京都の候補全員の中で最多得票の1万2千票のトップ当選。2013年東京都議会議員選挙初当選。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。2015年3月地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)を設立し、副代表に就任。

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