2017年の資産運用は「投資目的の明確化」からはじめよう

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2017年の資産運用マーケットもいよいよ動き始めました。個人投資家がどの資産を選択するかを考える上で、まずやるべきことは「資産運用の目的」を明確化することです。

資産運用の目的には3つがあります。「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」そして「タックスメリット」です。

キャピタルゲインとは、値上がり益のことです。例えば、株式投資は購入時よりも株価が上昇して、利益を得ることが主目的になります。

インカムゲインとは、金利や家賃収入のような定期的な収益です。キャピタルゲインのように、短期的に何倍にも増えることはありませんが、比較的安定した収益を長期に渡って得ることができます。いわゆる「チャリンチャリン収入」です。

そして、タックスメリットとは、税効果による収益です。合法的に節税することで、実質的な経済メリットを取る資産運用になります。

自分が投資しようとしている対象から、どの目的を実現しようとしているのか。そして、それは自分の投資の目標と合致しているのか。いくら良い投資先を見つけても、それが自分に合わないものであれば、投資しない方が良いのです。

私の場合は、キャピタルゲインよりもインカムゲインやタックスメリットに重点を置いた投資に力を入れています。昨年投資した太陽光発電投資などは安定した売電収入を得ながら、所得税(個人)、法人税(法人)の節税メリットを得られるものでしたが、今年の3月でタックスメリットの優遇は無くなります。そこで、注目しているのが、先進国の築年数の古い木造のレジデンス不動産です。

アメリカやイギリスなどの先進国には木造の古いアパートが現役で活躍しています。木造と言ってもレンガ張りになっているものが多く、日本の古い木造住宅のイメージとはまったく異なります。

イギリスリバプールに見つけた駅直結コンドミニアム(写真)はまさにそんな物件です。リノベーションされているので、内装は整備され、当初5年間はネット(経費差し引き後)で7%の利回り保証が付いています。

築年数が33年なので、建物部分(価格の80%)を4年間で減価償却することができます。2000万円の物件なら単純計算で年間400万円を課税対象金額の計算から外すことができるのです。

安定したインカムを得ながら、タックスメリットを狙いたいという私と同じような投資目的を持った方には、検討する価値のある物件だと思います。投資金額2000万円で、この立地で、利回り保証付(ネット7%、5年)、かつ減価償却が4年で取れる物件というのは、なかなかお目にかかれません。

新築では無いので、販売している部屋だけの「1点もの」です。1月14日に説明会が開催され、私も講師(兼投資家)として参加します。講師としての参加だけではなく、私と同じ投資目的の方とお会いしてセミナー終了後に情報交換できるのを楽しみにしています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年1月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。